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都知事選を振り返って 

また更新するのに時間が空いてしまった。英文ブログの方にも何か書かなければという強迫観念もあり、なかなか書き出せない。

まずは、都知事選の結果。私の関心を引いたこととそれへの私のコメントは

〇天気が悪かったとはいえ、投票率が低かったこと。この選挙が意味するところは、パラダイム変換が必要な時期の選挙であり、なおかつ国政選挙まで時間が空いてしまっているので、国の中枢部である東京都都民の見解を示す機会として重要な選挙だったのに、かなり残念。

〇原発問題が主要な問題にならなかったこと。都民の主要な関心は、結局「景気」だったのだろう。現政権に近い舛添さんに投票しておけばよいかという発想か。だが、現在の景気浮揚は、結局バラマキ政策と、円安による一部企業の業績改善によるもので、根本的な改善ではない。現在、成熟国家となったわが国で、高度成長時のような経済状況は望むべくもない。現状で、再配分を適正に行うことと、高度高齢化社会に対応することが求められているわけだが、そちらは忘れ去られている。消費税増税の行われる4月以降、現政権の政策が破たんに向かうことだろう。

〇低投票率であり、現政権に近い舛添さんが組織票で圧倒的に有利なはずだが、反原発派二人が、舛添さんの得票数に届くほど票を得た意味はそれなりにある。現在、議会での議論等を無視する現政権の自民党は、先の選挙でたった26、7%の得票率であったことと同じ流れだ。現政権の政権基盤は決して盤石ではない。

〇超保守主義の候補が、60万票を獲得したのは意外だった。他の先進国でも、超保守主義、全体主義的傾向のある党派、候補がある程度の支持を集めているが、それと共通した現象なのだろう。超保守主義は、明確な価値観を提示する。市民が、自ら判断することなく済むように、物事の白黒をはっきりと提示する。ネットには弱者への偏見と、人種差別的な発言が満ちている。閉塞状況にある市民に、あの分かりやすさ、考えることを放棄できる気安さが受け入れられるのだろうか。

〇原発問題は、地方選挙のテーマにふさわしくないというのが、現政権の当初の見解だった。が、現政権寄りの舛添さんが当選するやいなや、現政権の原発政策は支持された、だから再稼働を進めると言っている。このいい加減な言動には空いた口がふさがらない。彼らは原発再稼働を遮二無二進めることだろう。総選挙時に公約でもなんでもなかった、秘密保護法を強硬に推し進めたのと同じメンタリティだ。政治家としてのモラルに欠ける。東電福島第一原発事故の被害が「あの程度」で収まったかに見えるので、国民も甘く見ているのかもしれない。原発稼働時に深刻事故が起きたら、日本という国が立ち行かなくなる、ということを分っていないのではないだろうか。



現政権の支持率は、徐々に低下しているとはいえ、50%を超えている。「アベノミクス」という幻に酔わされているのだろう。だが、一部輸出企業・公共事業関連企業の好業績が自分のところには及んでいないと感じる国民も増えている。この実感が、現政権への否定的な見方に変わるのにはそう時間はかかるまい。その後に、どのような政党が政権に関わるのか、どのような指導者のもとに参集するのか、が問題だ。

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