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過去へのオマージュ 

このところ、一日中自宅にいることが多く、夕方になると、7メガを聴くことが多い。あの夏特有の雷によるノイズはまだ多くない。しーんと静まり返ったバンドを、ゆっくりスイープする。が、海外の信号は聞こえないことが多い。

以前に何度も記したことだが、こうした時期、それに秋の7メガは、私にとって無線の故郷みたいなものだ。1960年代当時、自作の受信機であっても、日が暮れかかる前に7メガをワッチすると、必ずWのオールドタイマーがのんびり交信をしているのを聞くことができた。その経験が海外との交信を夢見るきっかけと、動機とを与えてくれた。

CQを叩く。殆ど応答がない。この数年間、同じことを繰り返している。時に、寝そびれた、または目が覚めて寝付かれぬというWの局が現れることもあるが、めったにない。それでも、私はCQを出し続ける。30分もCQを出すと、これで今日やるべきことは終わりか、という気持ちに落ち着く。それで、私は無線機を離れる。

日の暮れるころの7メガは、東半分の地球に対して、同時に開け始める。時間が経てばたつほど、CONDXは上昇する。いわば、青春時代を二重の意味で思い起こさせるのだ。青春時代を過ごしたバンドであり、かつ可能性がどんどん広がることも青春時代そのものだ。

だが、アマチュア無線全体が変質し、その一部分の現象として、夕方の7メガ(にたむろする連中)も変わった、ないしいなくなったということだろう。無線は、もうゲームでしかない。Tell me your storyという時代ではないのだ。さらに、高齢化が進み、あちらで夜中に起き出し無線機に灯を入れるオールドタイマーもいなくなってしまったのだろう。こちら側でも同様だ。それが時代の流れというものだ。それに抗することはすまい。ただ、夕方日の暮れる前に、二三度CQを出す。それが、私にとっての過去へのオマージュだ。

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