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国会審議を観る 

前にも書いた通り、自宅にいることが多く、国会での討論をできるだけ観る(聴く)ようにしている。ニュースでほんのわずか報じられること以外に、質問者、答弁者の質疑内容は勿論のこと、表情、表現などから理解できることが多い。

まずは、野党に気迫がない。安倍首相におもねる風情の野党議員もいる。国会では、さまざまな問題を明らかにし、その解決の方向を見出す、そこまでいかなくても、国民に問題の所在が明らかになるように、徹底した議論をしてもらいたいものだが、どうもその点では物足らない。野党の議員がしっかりしないと、国会は有名無実になってしまう。政権側の答弁の大半は、官僚が書いたと思われるものの棒読みである。時に痛いところを突かれると、キレてしまう閣僚もいる。

安倍首相の答弁で何度もお目にかかり、可笑しいと思うことが二つある。

一つは、集団的自衛権がなぜ必要かを説明する際に、彼が持ち出す例が何時も同じなのだ。米国の艦船が第三国から攻撃されたとき、自衛隊の艦船がいても何も援護ができない、そうした状況をなくすための集団的自衛権だというのだ。そのような状況が起きうるのかどうかも疑問だが、「いつも」彼の口から出てくるのが、この例えだけ、というのが納得しかねる。米国は、主に国家予算を削減するために、現在世界戦略を改めつつある。そこで日本にも応分の負担をしてもらおう、ということが、この集団的自衛権が持ち出されてきた背景にあるはずなのだ。米軍の世界戦略を補助し、ともに戦うために、自衛隊を海外派遣する事態に当然なる。すでに海外派遣は行われており、その先にあるのは、米軍と一緒に戦うことがある。その説明が出てこないのは、納得しかねる。安倍首相は、自衛隊の隊員の生命を米国に差し出しているのだ。

もう一つ、労働者派遣法改正についてである、派遣労働者を3年ごとに配置換えをすれば、いつまでも派遣労働者の身分で雇用し続けられる、即ち、派遣労働が永続化するのではないか、という疑問だ。安倍首相、担当閣僚の答弁は、派遣労働者のスキルアップを図るように、派遣業者に義務付けたので、派遣労働者のためになる、というピントがずれた答弁を繰り返している。このようにピントはずれの答弁を繰り返しているということは、派遣労働が永続化することを認めていることと同義だ。新卒者のかなりの部分が、派遣労働者になるという。派遣労働者の身分は不安定で、収入も良くない。そうした派遣労働者がどんどん増えて行ったら、内需の拡大なぞ望むべくもないではないか。消費税増税分の大部分が、大企業と公共事業のための予算に使われることと考え併せると、現政権は、(大)企業が生き延びることだけを考えているように思えてくる。

国会審議は、なかなかの見ものである。報道では伝わらぬ、問題の所在があぶりだされるように明らかに見えてくる。時間の許す方は、是非ご覧あれ。

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