FC2ブログ

二つのタイプ 

今夕、ノイズが多くなってきた7メガだったが、西海岸の数局から呼ばれた。実にQRPの局が多い。QRPだと受信するのに苦労するが、その苦労は相手との分かち合いのような気がして、あまり苦にならない。むしろ、相手が感動している様子が聞こえると、こちらもその感動を分けて頂くような気がする。

Mark WU7FもQRPerのお一人だ。5ワットだが、ノイズや混信が無ければ、問題なく受信できる。彼のQRZ.COMのページを覗き見ながら、コピーする。息子さんMikeがおられて、彼もCWをするらしい。Mikeは元気かと尋ねると、NYの大学に進学したとのこと。あちらで無線をしているのか、尋ねた。すると、もうすぐ彼の誕生日なので、無線機を誕生祝いに送った、あと二週間で着くはずなので、そしたら出てくるだろう、とのことだった。どういうわけか、私は、この話にとても心動かされた。

お父さんと同じ趣味を楽しむ息子さん、その息子さんに無線機を誕生祝いとして差し上げるお父さん。親子で同じ楽しみを持つ、息子が親の趣味を受け継ぐ、その親密な親子関係が、何かまぶしいように思えたのだ。そして、この趣味には若い世代が入ってこないなか、息子さんがしっかりCWの世界に歩を進めておられることも嬉しいことだ。

交信を終えてしばらくすると、私の英文ブログ宛てに彼のコメントが送られてきた。短い交信をすることが多いが、相手と場合を選んでラグチューも楽しむ、という趣旨のコメントだった。QRPなので制限はあるが、基本的には、ラグチューで相手を深く理解することに喜びを見出す、という方のようだ。

考えてみると、アマチュア無線家は大きく分けて二手に分かれるような気がする。勿論、両者にまたがる方や、どちらにも属さない方もいるし、この分類はかなり単純化したものなのだが・・・。一つは、大きな設備を備え、DXやコンテストで競争に打ち勝つことを目指す人々がいる。いわば、量的な拡大を目指すと言っても良いだろう。無線が通信手段として時代遅れになった今、無線を一種のゲームのように見做して、そのゲームで競うのである。

もう一方は、リグやアンテナを自作し、一つ一つの交信に電離層反射の不思議さを感じ、その限られた設備でどこまでできるのかを楽しむ人々だ。彼らは、交信局数とか、交信エンティティを競ったりしない。むしろ、相手と通信すること自体に喜びを見出す人々だ。そして、その先には、相手を理解することに関心を持つ。

私はどちらかというと、後者のタイプであったし、比較的系大きな設備を現在使っているが、後者に親近感を持つ。問題は、設備の格差によって、こちらが受信することに少し負担がかかるのだが、前者の方と交信するのであれば、後者を選ぶことだろう。Markも典型的な後者のタイプであるような気がする。ノイズのなかから、一生懸命相手の言わんとするところをコピーすることに励むことにしよう。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/3147-fe989b0f