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母の三周忌 

母の三周忌である。亡くなって時間が経つに従い、思い出は生々しいものではなくなり、むしろ母の生きた時代とともにその全体を思い起こすことが多くなってきた。第二次世界大戦の前後に若い時代を過ごし、その後の高度成長期に家庭を育んだ、その人生だ。ある程度頭の中では分かっていたが、その歴史を様々な本で詳細に知ると、やはり母も激動の時代を生きたのだと改めて思う。そうした人生を必死で生き抜いたのだったろう。

母の人生を鳥瞰することができるようになって、もう一つ感じること。それは人生の短さだ。徐々に私自身が彼女の晩年と同じ人生の時期に移行して行きつつあるためもあるだろう。人生は、一息呼吸するだけのように思えてくる。それには、様々な出来事が詰まっているわけだが、それにしても振り返る段になると、短い。その移ろいやすい人生、とくにその晩年をどのように過ごすべきか、自分自身迷いと困惑を覚えることが多い。母は晩年認知症に侵されたが、あの晩年の生き様で、残された我々にどのように晩年を迎えるべきなのかを語っているかのようだ。家族には笑顔を残し、不安があれば、それを率直に表明し、与えられたものを感謝して摂り、むさぼることなく、平安のなかに日々を過ごして行くことか。また母に相見えることができるか、私には分からないが、もしそうしたことがあるのであれば、母に、同じように生きてきたよと報告できるように生きてゆきたいものだ。

来月上旬に弟夫婦がやってきて、ささやかに母の思い出を共有する。

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コメント

同じ思い

初めてお便りさせていただくと思います。いつ頃からか拝見しております。内科の開業医です。夫を数年前に亡くしました。かけがえのない大切な人を失って、年月が経過して理解したりわかったりすることがありますね。
お母様のことを思い出されて、新緑の美しいこの季節をお過ごしくださいませ。

Re: 同じ思い

sarubiaさん

コメントをありがとうございます。母は96歳まで生きましたので、我々のためにも十分生きてくれたと思っています。御主人を亡くされたことは、大きな喪失感であったことと推察いたします。でも、だれであれ、家族を亡くして、年月が経つごとに新たな思いを抱くことは同じなのかもしれません。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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