関西地方近傍原子炉13基のうち9基は建設後30年以上 

タイトルに示す通りなのだが、建設40年以上が2基、30年以上が7基である。

旧い原子炉の問題点は、おおまかに言って二つ。

一つは、経時変化で劣化が進むこと。どれだけ念入りに作られた工業製品でも、30年も経てば、劣化は逃れようがない。以前から繰り返し述べていることだが、中性子照射による脆化がとりわけ心配だ。原子炉の稼働により、中性子が生じ、それが原子炉圧力容器の璧をなす金属を劣化させることが知られている。徐々に低い温度で金属璧の弾性が失われる、即ち圧力により破壊され易くなる。この劣化による原子炉の破壊は、稼働中の爆発となるので、極めて危険である。福島第一原発事故では、原子炉の停止が一応できたので、被害があの程度で収まった、爆発による事故では、放射能汚染は想像を超えて深刻になる。さらに、原子炉には極めて多くの配管がある。それらも経時的に劣化することが当然想定される。福島第一原発事故では、地震の第一撃により配管の一部が破損した可能性が指摘されている。

もう一つ、設計が過去にさかのぼるほど、安全基準、安全への対策が、それ以降の設備に比べて貧弱であることだ。これは原子炉の設計に携わった方がはっきりと述べておられる(田中三彦著 原発はなぜ危険か 岩波新書)。古い原子炉を稼働させるのは、たとえ原子炉の劣化を考えなくても、より大きなリスクが伴うのだ。

西日本の方々は、是非関西近傍の原発の位置をもう一度確認なさり、各々の原発が建設された時期も確認なさっていただきたい。原発再稼働には、大きなリスクがあることを理解されることだろう。

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