安倍首相の言葉の軽さ 

安倍首相は、オリンピック招致演説で、東電福島第一原発事故は、完全なコントロール下にある、将来にわたってもコントロールされると明言した。招致のための美辞麗句では済まされない。日本の首長としての、国際的な宣言である。

しかし、同事故は収束どころか、現状さえも把握できていない。地下水への汚染を食い止めるための、氷の壁もどうやら失敗に終わるようだ。汚染された廃棄物も、結局山積みにしているだけのようだ。償却処理をする等抜本的な対策が取られる気配はない。さらに12万人と言われる避難民は、そのまま社会的な死の状態で放置されている。

安倍首相が、第一次内閣を率いていたときに、原発の深刻事故に関して、次のように述べている。恐らく、官僚が書いた作文をそのまま掲載したのだろうが、深刻な問題を引き起こす可能性のあることについて、あまりに無関心、無責任なもの言いではないか。百歩譲って、これはあの事故が起きる前のことであり、当時は深刻事故は予測不可能だったという弁解・・・それは政策責任者としては失格の弁明だが・・・を受け入れるとしても、現状に対して、最初に述べたように「単なる希望的観測」を「事実」であるかのように断言することは許されまい。

言葉の軽さに、辟易させられる。集団的自衛権についても、それによって、日本が戦争に巻き込まれることは決してない、この憲法解釈変更は、国民の生命と財産を守るためだという、彼の言葉にも同じような軽さがある。国民は、アベノミクスとやらの金のバラマキ政策で一時的に経済が浮揚しているかに見える幻影に惑わされて、根拠のない、また国民を欺く彼の断言口調に乗せられてしまっているように思えてならない。

政治家の言葉には結果責任がある。


以下、引用~~~

2006年12月22日 内閣総理大臣 安倍晋三
巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
http://web.archive.org/web/20130208020606/http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b165256.htm

1-4
Q(吉井英勝):海外では二重のバックアップ電源を喪失した事故もあるが日本は大丈夫なのか
A(安倍晋三):海外とは原発の構造が違う。日本の原発で同様の事態が発生するとは考えられない
1-6
Q(吉井英勝):冷却系が完全に沈黙した場合の復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない
1-7
Q(吉井英勝):冷却に失敗し各燃料棒が焼損した場合の復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない
2-1
Q(吉井英勝):原子炉が破壊し放射性物質が拡散した場合の被害予測や復旧シナリオは考えてあるのか
A(安倍晋三):そうならないよう万全の態勢を整えているので復旧シナリオは考えていない

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