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如何にしてCWを読むか 

で、如何にしてCWを読むか、という問題。前回のポストの続き。

また同じことの繰り返しかと思われる方は、ネットサーフを続けて、ここから立ち去って頂きたい。

CWを読むプロセスが、どのように行われているのかをまずは知ることが必要になる。

通常、次の三つのプロセスが同時に進行する。意識の中では、1)2)3)の占める割合は、3>2>1となる。

1)単語を理解する
2)文章を理解する
3)文脈を理解する

1)単語の理解では、送られてきた単語の(最初の)一部から単語を推測することが行われる。この際に、正確な単語の
知識(スペルと意味)が必要になる。実は、それまでの送られてきた、文章、文脈から、この単語を推測し理解することも、殆ど無意識のうちに行われる。この「推測をする」という作業は、意識的に行われることはない。メッセージの意味を理解するということに向けてほぼ無意識に行われるプロセスである。ただし、この単語単位で理解を進めることができないと、次の二つのプロセスも心もとなくなってしまう。もし理解できぬ単語で、文脈上重要な単語であると考えるならば、相手に尋ねるなり、または辞書に当たるなりすべきである。

2)文章の理解は、1)が上手く行っていれば、あまり問題になることはないだろう。ここでは、英語の文法の知識が必要になることがある。ただし、必要な文型はSVO、SVC、SVOC程度であり、それ以上の知識は必要でないことが圧倒的。ただ、相手に依っては、仮定法でひねった表現をしてくるような場合もある。会話は私はあまり得意ではないのだが、CWでも主語を略したり、語順が不正確だったりもする。しかし、その理解に際しても、正確な文法的理解ができているかどうかが、重要であり、非典型的な表現、省略を覚える必要はない。このプロセスでの理解は、1)の作業に還元されるし、また一方、3)にも直接つながる。

3)文脈の理解は、最終目的であり、一番重要だ。1)2)の積み重ねにより、達成される。この文脈の把握から、1)2)にフィードバックがかかり、現に進行する1)2)の理解がさらに進み、かつそれらの理解の確認が行われる。それによって、文脈の理解がさらに進む。いわば、スパイラルを描くように、全体の理解が進む。このプロセスは、いわば自動的に進むかのように思われるかもしれないが、相手の考え方、おかれた立場、さらには話題になっていることの背景等を考慮しつつ、全体をつかむ必要があるので、一番難しいといえるのかもしれない。

では、具体的にどのようにしてこうしたプロセスを容易に進められるようになるか、その訓練方法の体系だったものを私が提供できるわけではない。が、ヒントになりそうなことを列挙してみる。

〇英語の基礎的な知識、特に読む・書く能力を伸ばす必要がある。繰り返し述べてきたとおり、CW受信送信の本態は、読み書きに対応するので当然のことだろう。ただし、中学、できれば初歩的な高校生レベルの文法、それに自分の関心のある事柄の語彙の知識があれば十分。関心のあること、交信で理解できなかったことは、その知識を適宜補充し続ける。

〇受信の訓練が、送信のそれよりも数倍重要。送信は、受信ができるようになると、自動的に上達する。また、暗記受信でしか、このプロセスは進まない。筆記受信はもってのほかである。

〇意識は、文脈の把握で占められるのだが、基本的な作業は1)にある。1)がおろそかになると、2)3)のプロセスは進まない。従って、単語を意識的に理解しようとすることも大切。単語を一塊として送信してくる相手を選ぶことも、最初は大切である。単語間スペースを十分とってくれるように依頼することも時には必要だ。

〇自分の受信能力の不足、さらにバンドコンディションの問題で、完全にコピーできぬことも多い。それでも全体を把握できるように訓練すべきだが、相手の送ってくる情報でどうでも良いものは流してしまう(理解せずに済ます)ことも時にはありうる。ただし、こればかりでは話にならない 笑。メッセージのなかで、その時点で送られている内容が文脈上重要かどうかを判断する理解力、推理力が試される。

〇分からぬことは、尋ね返すことが基本。全体の文脈を、欠けた情報から理解する、上段の作業は、CWの能力がかなり上がって初めて可能になることだ。分からぬことがあれば、それを率直に伝え、尋ねることが重要になる。

と、毎度同じことを繰り返し記してみたが、参考になっただろうか。私も、記憶力がざるのようなりつつあるが、ぴしっと決まったCW交信の醍醐味を求めて、まだ訓練学習を続ける積りでいる。相手の考えを的確に理解し、自らのそれも理解してもらえた時の喜びは大きい。ゆっくりとしてペースで進む(とはいえ、30WPM前後だが)CWの交信と、自分の思考のペースがぴしっと同期したときにも愉悦を感じる。

というのは理想であって、最近はなかなかそういった交信相手にお目にかかれなくなってきた・・・相手がWの方であっても、である。それでも、続けてゆく積りだ。CWという通信手段の最後の輝きなのかもしれないが・・・。

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