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大学の序列化による管理と、基礎的学問の軽視 

大学への公的補助金が毎年1%ずつ削られ続けている。その一方、予算の重点的配分として、少数の研究者、施設に補助金が配られる。その「重点化」は、研究者に一定期間内に結果を出すことを求める。さらには、文学部の哲学科のような基礎的学科を廃止する、ないし企業利益に結びつく「実学」に変更させる動きもあるらしい。

こうした問題を、京大の理学部学部長の立場から批判的に論じておられるのが、こちら

結局、予算配分によって行政が大学を縛り、大学の序列化を生むことになる。下記の記事にあるように、少数のグロー^バル大学、スーパーグローバル大学に予算を重点的に配分する一方、それ以外の大学、さらに基礎的な学問を研究する学部・学科には、存続の可否まで含めた厳しい要求が突きつけられるのだろう。特にスーパーグローバル大学に選ばれた大学には、すでに予算が重点的に配分されている。このプログラムで配分される予算は、その額に比べると大した額ではない。このプログラムから外された大学への補助金を減らすための口実であるとも言える。

こうして、教育予算を増やすことなく、大学の中央集権化・序列化、行政による支配を強化するのだ。教育内容の「実学化」によって、基礎的学問研究が、ないがしろにされる。基礎的学問をないがしろにするところでは、応用的技術の飛躍的な発展は望めない。安倍内閣の経済成長戦略に掲げられた「科学技術イノベーションの推進」という、うたい文句が空しく響く。


以下、引用~~~

グローバル大学37校を選定 国際化進める大学支援

記事:共同通信社
14/09/26

 文部科学省は26日、世界レベルの研究を行う大学や、国際化を進める大学を支援するため「スーパーグローバル大学」に国公私立大37校を選定したと発表した。期間は10月1日から2023年度末まで。

 104校が応募し、文科省の有識者委員会が審査した。世界トップレベルの教育や研究を目指す「トップ型」には東京大、東北大、広島大など国私立計13校、新しい取り組みで国際化を先導する「グローバル化牽引(けんいん)型」には金沢大、会津大、立命館大など国公私立計24校が選ばれた。

 選定された37校は今後、各大学の構想に基づいて海外のトップレベルの大学と共同での大学院の創設や、海外の大学との連携などを推進する。

 文科省は教員の人件費など必要経費を支援。支援額は大学によって異なり、「トップ型」が1校あたり年間4億2千万円、「グローバル化牽引型」が1校あたり年間1億7200万円を標準額としている。

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