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民主党政権の意味 

長く続いた自民党政権は、堅固な政官業の癒着構造を生み出し、その閉じた構造に入らなければ政策決定に与れない、閉鎖的な社会を生み出してきた。それでは、立ち行かないことが様々な面で明らかになってきた。特に、高度成長期が終わって以降は、弊害ばかりが目につくようになった。それが2009年の政権交代に結びついた。だが、自民党に代わって政権につくという点でのみ結合した民主党は、政策理念を実現する基盤、技術を欠いていた。それが、国民の批判と失望を招いた。

ご存じの通り、それで自公政権へ回帰することになった。だが、自民党の得票率は、決して戻ってはいない。長期低落傾向のままだ。マスコミが行う自民党の比較的高い支持率は、国民にとって、それに変わる政党が見いだせない、ということが大きい理由なのではないだろうか。

山口二郎氏が述べているように、民主党政権の誕生によって、政策形成過程がある程度解放されて、多元的に鳴ったことが、その意味合いだったのだろう。政官業の癒着構造の頂点にある、経済財政諮問会議等の財界、官僚主導の政策決定ではなく、各々政策課題に直接関与すべき人々が閣内や審議会に入って政策形成とその実行に関わった。年越し派遣村の湯浅誠氏が、閣内に入り、貧困・失業対策に取り組んだことや、多くの障害者団体代表者が障害者対策基本法制定に関与したことなどを山口二郎氏は挙げている。

民主党は、その後、自らの非力と政策実現の壁のために、官僚、財界にすり寄って行き、いわば自爆するようにして政権から去った。ここで民主党をことさら持ち上げる積りはないが、民主党政権の登場によって、あの堅固に築かれていた政官業の癒着構造に風穴があいたことは事実だろう。

あの民主党政権の経験から、野党には任せられぬと決めつけるのは尚早だ。今の自公政権が続くと、国の形がいびつになる。やはり、自公政権には否と言うべきだ。野党を育てるために、野党にもう一度託すべきだろうと考える。

コメント

民主党

こんにちは、SHINさんいつも考えさせられる投稿ありがとうございます。私の死んでいる名古屋市千種区には民主党の衆議院議員の前議員がいらっしゃいました。今回も出られるみたいです。もちろん自民党の方も出られるようです。愛知県はTOYOTAがあるので労働組合が強いのかと思っていましたがお話の端々から感じたのは如何せん保守的な方が多くいらっしたのには驚いています。労働力は若い方が多いのでリタイアした私達とは相いれないところがあるし、また、私が若い方々とお話をしていないことがあると思っています。SHINさんがご指摘のように若い方が選挙に関心をもっと持っていただき、ご自分の将来、日本の将来を考ええて下さる良い機会を放棄しないでほしいと願ってやみません。

Re: 民主党

仰られる通りですね。トヨタは、現在の政府の政策でもっとも恩恵をこうむっている企業で、そこで働く方々も、それを支持する立場なのでしょう。でも、輸出企業が一人勝ちでは、日本は良くなりません。仰られる通り、若い方が将来を良く考えて投票に行ってもらいたいものだと思います。

付け加えますと、自民党政権が一見安定しているかに見えるのは、政策立案を官僚に任せきりにしているからだと思います。民主党政権は、官僚からイニシアチブを奪い取りましたから、その後失速したのではないかと思います。民主党の議員も玉石混交なのですが、健全なリベラル勢力として育ってもらいたいものです。

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