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毎日新聞の偽善 

もうマスコミに期待を持つ気持ちもあまりないが、毎日新聞の偽善ぶりを示す記事を見つけたので紹介する。

赤い文字で示した部分。大淀事件があって初めて救えたとは、自己正当化も甚だしい。毎日新聞の意図的な誤報により、奈良県の同地区の産科医療は崩壊したのだ。その検証と反省をすることなく、まるで自らの報道が、母親の命を救ったかもしれぬ口調には呆れるばかりだ。

あたかも医療崩壊を喧伝する役回りをしているかのように振舞っているが、まずはこれまでの自らの行状を反省すべきではないのか。でなければ、第二次世界大戦前後のマスコミと同じ愚かな振る舞いとしか受け取れぬ。

以下引用~~~

未来を託す:秒読みの’07知事選/4 周産期医療 /奈良

 ◇環境整備、待った無し----勤務医の自己犠牲の上に成立

 昨年11月の昼下がり。県北部の産婦人科医院に、強い腹痛を訴え、顔面そう白の妊婦が来院した。産科医が最も恐れる症状の一つ、胎盤早期はく離だった。原因不明で、出産前に胎盤がはがれ、胎児への酸素が止まる。胎児は既に死亡。胎内の出血が妊婦の命も脅かしていた。

 男性担当医は、橿原市の県立医大病院に転送を頼んだ。しかし満床で、同病院が代わりに探した天理よろづ相談所病院が引き受ける。緊急手術。母体は無事だった。「あと1時間遅ければ母親も危なかった。あまり受け入れ例のない民間病院が、県内で収容してくれたのが救いだった」と担当医は振り返る。だが、同年8月の大淀町立大淀病院の妊婦死亡問題がなければ、救えなかった命かもしれない。
  ×  ×

 大淀病院の問題以前、県は財政難などを理由に、母子の命にかかわる環境整備を先送りしてきた。全国で8県だけが未整備の総合周産期母子医療センターは具体的計画さえなく、県内40床の新生児集中治療室(NICU)数は、県の周産期医療対策ワーキンググループに「全国ワースト1」と指摘されていたほどだ。

 貧弱な体制から、県内での重症妊婦の搬送先は県立医大、県立奈良(奈良市)の2病院にほぼ限られていた。4割近くは、遠距離をおして県外へ搬送。県医師会産婦人科医会が、わずかでも可能性がある天理よろづと近大付属奈良(生駒市)の民間有力2病院に受け入れ要請すると申し合わせたのは、問題発生の翌9月。県も10月30日、両病院に協力強化を依頼したばかりだった。

 「大淀問題」以降、県は県立医大病院にNICU30床を増床し、総合周産期母子医療センターとして08年1月に開設すると表明した。大阪府に対し、府内43病院の空床状況をオンラインで確認できる「産婦人科診療相互援助システム」への接続も求めた。民間病院の協力も含め一定の動きがあった。

 だが経過は順調とは言い難い。センター化に伴うNICU増床は、工事中に現在のNICUを移す場所が確保できず、県は10床増へ計画を縮小した。大阪とのシステム接続も、府側は毎日新聞の取材に「加盟病院以外は府内の病院でも見られない。奈良県の接続は困難」と答えている。

  ×  ×

 「この1年、何回家に帰れただろうか」。天理市立病院では、唯一の常勤医、飯岡秀晃・産婦人科医長(50)が基本的に週7日当直をこなす。3人いた常勤医のうち、1人が05年末に退職。勤務が過酷になり、もう1人も06年3月に去った。現在は週2日、60代の非常勤医の応援があるが、当直はほとんど頼まない。約10年前、別の年配の非常勤医が、当直明けに倒れたことが、脳裏を離れないからだ。

 県内の産科医は96年の102人から04年は94人に減った。06年の県立五條病院、済生会御所病院に続き、今年4月には大淀病院も産科を休診し、県南部(五條市、吉野郡)で分べん施設がなくなる。不規則な勤務や高い訴訟リスクを背景に、代わりが見つからない。

 思うように進まない環境整備、そして産科医不足。飯岡医長が多くの産科医の言葉を代弁する。「現場は私たち勤務医らの自己犠牲の上に、どうにか成立しているんです」(つづく)

コメント

人の生き死に

毎日新聞よ、お前もか?

…ではありませんが、マスコミ人にとって、所詮人の生き死にも他人事だってことなんでしょう。所謂、「商売のネタ」でしかないんですね。

ここ数日、いろんな話を見聞きしまして、すっかり「社会認識」や「報道」を疑う人間になってしまいました。

残念ながら、世の中の出来事の真実を知る術は、もう一つも残ってはいません。あぁ、なんと嘆かわしいことか。

確かに、世の中の何が真実なのかを見極める作業は、かなり意識的にしないと難しくなっていますね。情報が過多であり、さらにマスコミ情報はバイアスがかかっている。時の権力が、有形無形の情報操作をしますから。media literacyの技術・知恵が必要なのでしょうね。

毎日新聞は、この大淀事件で、医療関係者から叩かれまくってきたので、多少スタンスを変えた様子があります。しかし、その大淀事件そのものの反省と検証がなければ、ポーズだけとしか受け取れません。マスコミだって、誤りを冒すことがある、それを認めて、反省するという態度を示せば、マスコミとして信頼が置けると思うのですが、ね。今のところ、私にとっては、毎日は引き続き落第です。

自己弁護も甚だしいですね。
それに過日のスクープは、また関西の毎日新聞社間でのなんかの賞を取ったようですしね、興味もありませんが。

体制整備が整いつつあるのも毎日新聞の報道よりも前のことですしね。

結局「売れればいい」だけの新聞なんですね。自分たちがオピニオンリーダーとでも思っているのでしょうか…。

腹立たしい、と言うよりももの悲しくなります。医療界にとって今は、昭和19年3月に酷似している、と言う意見がありました…。

QWさん

大淀事件を「スクープ」した奈良支局の青木記者という方の考え、奈良支局責任者の考えで、大淀事件があのように誤った報道をされたのでしょう。毎日新聞も大きな組織なので一枚岩ではないのかもしれません。

が、本社の人間なり、医療取材を専門にする記者なり、論説委員なりが、自社の報道の誤りに気づいたら、何故それを率直に認めて、そこから問題の認識を改め深めようとしないのでしょうかね。

マスコミが無謬であると思い込む傲慢さ、自己保身、それとも行政・政治家への気兼ね・・・何なのでしょうか。多くの一般読者は欺けても、専門家集団からは欺瞞が丸見え・・・。自社の信頼という大きな財産を損なっていることに気づかないのでしょうか。

今年元旦の同社のネット攻撃の特集も、早々に打ち上げ花火で終わってしまいました。様々な事象が専門分化してきている現在、新聞社の役目は、終わりつつあるのかもしれません。

昔、軍部、今、官僚と大企業(特に後者)ですかね(笑。

今年になって、毎日新聞をとるのを止めて、地方紙に切り替えたら、医療崩壊の報道振りは、こちらの方が的を得ていたりします(笑。しかし、この地方紙も、健康被害を生じさせかねない広告を大々的に載せていたりするので、どうしようかな・・・いっそ、新聞なしで生活するかと家人と話し合っています。

マスコミに限らない

過ちを過ちと認めず、その場限りの取り繕いで保身に走る…今や、どこの組織でも同じですよ。マスコミに限りません。

メディアリテラシー…ITとともに、今ひとつ理解できない外来語ですが、我々には情報を取捨選択する能力が求められているってことですね。

> いっそ、新聞なしで生活する

地方紙にも載る大まかな報道は、すでにネットで読むことができるようになっています。テレビ欄についても、ネットで一週間先まで知ることができます。

私にとっての新聞は、もはや古紙としての利用価値しかないと言っても過言ではありません。では、なぜ未だに朝夕刊セットで購読しているのか?ほのぼのとした四コマ漫画で癒しを受けたいからです(笑)。

マッチポンプ

はじめまして。

局免は失ったものの、
医師免許はかろうじて持っている
産婦人科医です。

最近のマスコミはひどいもんです。
真実を追究するふりをしているだけ。
善良な医師は恰好のえじきです。

何故、日本の医療が崩れてきているのか
医療を立て直すために自分たちができることは何か
胸に手を当てて考えてほしいものです。

y-gamiさん

ようこそ。産婦人科とは、一番厳しい分野でお仕事をなさっていらっしゃるのですね。マスコミに対する憤り、よく分かる気がします。

マスコミが、しっかりしてくれないと、問題が良い方向に向かいませんものね。毎日新聞が大淀事件報道の後始末をどのようにつけるのか、じっと目を凝らしているのですが、「自己正当化」と「批判の無視」しかないようですね。

希望の灯の一つは、ネットでの情報や意見の交換であり、緩やかなネットワーク作りでしょうか。まだまだ小さな灯ですが。福島県立大野病院事件では、ネットを通した、支援体制が一応成立したようですね。

私に出来ることは、ささやかですが、患者さんに事情を理解していただけるように、パンフレットを準備したり、話をさせて頂いたり、しています。医療は一度は落ちるところまで落ちるのでしょうが、その先に再生することを望んで(その頃には、私はあの世に行っているか、耄碌していることでしょうが)、できることをしておきたいという気持ちでいます。

今は無理かもしれませんが、局免もいつか復活されますように。

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