FC2ブログ

行政による医療支配 

医師が専門医たるにふさわしいことを各専門学会が認定し、専門医の称号を、これまで医師に与えてきた。ペーパーテストで何が分かるかという疑問がないではなかったが、それでも専門家が医師の技量を判断することにある程度の理屈はあるように思えた。

ところが、行政サイドから、専門医の技量にバラつきがある、統一した専門医制度に改めようと働きかけがあり、各学会は、あっさりそれを受け入れた。実際のところは、各学会が専門医を認定し、それを新たに作られた「日本専門医機構(以下、機構と省略)」という組織が、専門医の称号を授与する、という形式になるようだ。

これでは収まらず、各学会を機構の「社員」とするという提案がなされている様子。

何のことはない、行政の作る機構下に、各学会が配属されることになるわけだ。学会は、機構に対して、入会金と年会費を払うことになる。専門医授与に対する対価を、機構が医師に求め、さらに継続に対しても金が必要になるのだろう。

行政がこの機構を立ち上げた目的は;
各学会を配下に収める
〇医師を専門医という資格で支配する・・・専門医の資格で、診療報酬、行政手続き上のメリットを与え(恐らく、経済的メリットは小さいはず)、専門医を持たぬ者には経済的なデメリットが生じるようにする。
専門医の数、配置を将来は行政が決めることができるようにする
天下り先の一つにする

すでに、難病の公的支援を得る際の診断書は、専門医でなければならなくなっている。何故専門医認定に行政が関与しなければならないのか、全くもって不可解である。機構は、学会が叛旗を翻せば、すぐに立ち行かなくなると思われるが、学会のボスも行政から丸め込まれているのだろう。

行政による、医師、医療の支配体制は、以前予測した通り、以下のように進行しつつある。

医療事故調・・・医療事故の側面から、医療を監視し、支配する
日本専門医機構・・・医師の資格の面から、医師個人を経済面、人事面を通して支配する
日本医療機能評価機構・・・医療機関を支配する、産科補償制度による大規模な内部留保の獲得

各機構は、厚労省官僚の天下り先になっている。

医療現場にいる医師諸兄姉にとっては結構大変な状況のような気がする。それとも、若いころからせっせと独楽鼠のように働き続けさせられてきたので、このような行政による支配にもあまり痛みを感じないのだろうか・・・。だが、行政のこの野望は、医療を確実に劣化させる。劣化させて、それを補うと称して、新たな支配構造を持ち込む。それが彼らのやり方だ。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/3446-bba1adb2