FC2ブログ

高齢化とCW 

以前から繰り返し記しているが、無線、特にCWでの交信では、モノローグのやり取り、即ち互いに関係のないことの言いっ放しになることが多くなっている気がする。

その原因は、一つは、技術の未熟さ。まだ十分受信できないのに、運用を始めることがある。SWLをしばらくしてから運用を始めた方が、長い期間楽しめるのだろうにと思うが、免許が取れたら即運用である。日本のハムの場合、英語の問題もある。これは何時も不思議に思うのだが、高校生の英語力があれば、CWの場合は、十二分に意思疎通ができるはずなのだが、実際はそうはならない。英語と離れた生活をしていること、および学生時代に読む方は十分勉強していても、英作文を訓練していないことがあるのかもしれない。そういえば、大学受験で英作文の占める割合が小さかった・・・。これらの要因は、訓練と勉強で何とかなる。、

もう一つは、高齢化。高齢になると、関心を自分以外に向けられぬようになる傾向がある。さらに、悪いことに、知的レベルが落ちる問題がある。これは英語力にも関係するだろうが、受信能力自体が落ちる場合がある。最近、そうとしか思われぬ、米国の方に何人かお目にかかった。アマチュア無線を楽しむ人口の高齢化が進展すると同時に、この問題はより大きな問題になりそうだ。

残念ながら、後者の問題に対処する根本的な方法はない。せいぜい、CWによる会話を実践し続けることだろうが、それはもしかしたら、能力の劣化を少し遅くすることができるかもしれない、という程度だろう。若い時には、訓練し勉強することは、自分の能力を伸ばすことに直結していた。60歳台を超えて勉強することは、それまで得た能力を何とか保持しようと言う試みでしかないのかもしれない。

ただし、よく言われることだが、年齢を加え、経験を積むと、総合的な判断力は増すようだ。CWの交信でいえば、相手が、どのような交信スタイルである、何に関心があるか、送信スタイル、その内容から、かなり早い段階で判断ができるようになってきた気がする。で、自分とどうも合わないと思えば、早々に失礼することにしている。実際の人間関係も同じだ。いきおい、アマチュア無線であっても、人間関係であっても、付き合いは少なくなるが、それはそれで仕方のないことだろう。「貴方の話しを聞かせてほしい」というスタンスを取りつつも、変に媚びたりはしない。ヤスパースの言うところのKommunionを同一にする、即ち、感性、考え方の筋道の立て方、関心の対象等が共通であるような方と親しくできれば良いと考えている。依怙地、独断と紙一重のような気もするが、まぁ、それもここまで生きてきての結果なので仕方あるまい。

でも、加齢とともに、CWでコミュニケーションできなくなるのはさびしい・・・。

コメント

本当にそうでしょうか?

鬼沢さんの仰っておられるのは医師として又ご経験上からの医学的なお話として拝聴いたしました。しかし乍、私を含め昭和一桁年代生まれのハム仲間では皆無とは申しませんがそのような方は見当たりません。新しい事に熱心に取り組んだりしておられる方が大勢おられます。俗に言う年寄り臭い話は敬遠されます。
まぁ~人生もハム生活も先行き短いということを自覚していますので常に新しい事にチャレンジする気になるのかも知れませんが・・・

昔CWで交信した方で、共通の話題を振っても反応が全くないとか、以前はコピーできていたのに、取れなくなっているといった方に、2,3名続けざまにお会いしたのです。優れた能力を、高齢にもかかわらず保持なさっている方も勿論おられます。が、全体としては、加齢は、知的、身体的能力の減退の時期であることは、常識的に考えて当たり前のことでしょう。それを個人的にちょっと経験したということです。

なるほど

鬼沢さん、そう言うことでしたか。それなら納得できます。私自身にしても確かに若いときのようなCWの能力は落ちているのを実感します。好きなコンテストも相変わらずログはパソコン入力ですが昔からの横振れ電鍵の手打ちですが特に受信の速度は落ちています。そろそろコンテストも辞め時ですかな?

加齢

こんにちは、SHINさん。私は名古屋に来てすぐにNHKのクラッシックギター教室に入りました。昔から興味はあったのですがなかなか出来ず、60の手習いとなってしまいました。おっしゃる通り、齢が行くと手の動きやリズム感が悪くなり先生の手を手こずらせてばかりです。40mで国内QSOを中心に遊んではいますがまじめにやるとおなじみ各局ばかりになり、ラバースタンプでは相手がいなくなってしまいそうです。やはり何をやっても若いうちにある程度の域までいかないと年を取ってからはてこずりますね。私のギターの先生は宇都宮市の田部井辰雄先生の内弟子だったそうで音楽で生計を立てておられるので音楽全般に憧憬が深い方です。先日、時間があったので、マーラーの巨人をブルーノワルターの指揮するレコードを聴かせていただいたりしました。たまには息抜きをと配慮してくださったと思っています。

Re: 加齢

コメントをありがとうございます。ギターを始められた由、大変良いことではないでしょうか。ある程度、年齢がいってから楽器を始めると、早いパッセージの演奏など難しいことも多いものですが、練習すればするだけの収穫があります。私の身近にも、60の手習いで楽器を始めたものが一人いますが、毎日練習を続けているせいか、着実に上手くなっているようです。ただ、オケのトップを吹くとか、ソロリサイタルを催すほどに上手くなることは残念ながらありえないと思いますが、それでも、一つのことに集中することは素晴らしいことです。楽器は、運動、感覚の両方の機能を最大限に使うものですので、老化の防止には良いのではないかと思います。ギターでは、W5JAW Jimが玄人はだしの腕です。以前、貼付ファイルで自身の演奏を送ってきてくれたことがあるのですが、びっくりしました。彼は若いころにギターを弾くようになり、しばらくの中断のあと、最近また弾きはじめた、とのことでした。

ワルターのマーラーですか・・・ワルターは、たしかマーラーから直接教えを受けた方だったのではないでしょうか。マーラーの耽美が際立つ演奏なのでしょう。マーラーは、「さすらう若人の歌」を二度演奏したことがあります。研ぎ澄まされた美意識と、厭世の気分におおわれた青春の彷徨の歌でした。5、9番の演奏も時々聴きます。

無線は、今、K1Nのお祭り騒ぎなので、あまり出ておりません(といっても、1,2週間前の私自身のactivityとの比較です)。7メガ辺りでお会いしましょう。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/3465-2e8c1024