FC2ブログ

「テロリストには罪を償わせる」ということの覚悟 

ニューヨークタイムスに、日本が平和主義から舵を切ったという内容の記事が掲載された。こちら。「テロリストには罪を償わせる」という安倍首相の言葉が、日本の外交姿勢の変化を物語っている、と私も思う。この言葉は、国民がテロリズムに遭った西側諸国の首脳が異口同音に語る言葉のようだ。

テロリズムへの対処として、軍事行動がなぜ誤っているのか。

一つは、9・11以降アメリカが主導してきた「テロとの戦い」が何ら問題の解決を示せないばかりか、テロリズムを拡大してきている事実がある。ヨルダンでテロの犯人として捕らえられ、邦人人質、ヨルダン人人質との交換要員とされた女性がいる。彼女は、イラクで平穏に商売をして生きてきた平凡な女性だった。が、米国のイラク侵攻により、兄弟三名と夫が殺された。それで、彼女はテロリストになったのだと言う。テロの論理を受け入れる積りはないが、テロリズムの背景には、そうしたことが山のように横たわっている。暴力によって、テロリズムを根絶することはできない。

もう一点、わが国はテロリズムに対して無防備であり、また防ぎようがない面を持っている。海外で生活する邦人は150万人を超すらしい。またわが国は人口密集地域が多い。テロのターゲットに容易になるのだ。安倍首相は、原発を再稼働する積りらしいが、稼働中の原発にミサイルを撃ち込まれるリスクがある。その場合、放射能汚染はかなり広範囲におよび、下手をすると、日本の半分の地域が居住不能になる。安全保障環境が厳しさを増しているといいつつ、彼は原発の再稼働も目指している。極めて安易、かつ無責任である。「テロリストには罪を償わせる」という挑戦的な言葉を公に発することの重大さが分かっていないのではあるまいか。日本、日本人はテロリズムに対して殆ど無防備なのだ。軍備によって、防備を完璧にすることはできない。

安倍首相にとっては、この事件を利用して、日本を海外で戦争ができる国できれば良いのかもしれない。次の世代に、そうした国を受け渡すことで果たして良いのだろうか。国の形が変わる変換点に差し掛かっている。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/3468-50cade6d