姥捨て山政策 

「東京圏の高齢者は地方に移住を」と提言した日本創生会議の座長、増田寛也・元総務相が、「延命治療の議論を」と呼び掛けている。際限のない延命治療を止めようという呼びかけでもある。終末期を迎えるのは、病院ではなく地域で、ということだ。

これは現政権、行政の行おうとしていることと一致している。というか、日本創生会議に、代弁してもらっているのだろう。厚労省は、急性期を中心として病床を減らすことを決めた。否応なく、延命治療は縮小されることになる。

だが、地域で看取るといって、その体制はどうなっているのだろうか。ケアホームのような施設をつくるということも提言しているようだが、結局、在宅医療で、ということになるのではないだろうか。

人間が死ぬということは、大きな事件だ。それを在宅で迎えるということがはたしてできるのだろうか。終末期は、手厚い看護が必要になる。家族のなかに、それを行う人間がいるのか。結局、最後になって、救急車で病院に担ぎ込まれるということにならないのだろうか。そうした終末期医療は、患者、家族そして医療機関にとっても、不幸なことだ。

政府は、医療を民間に担わせ、「成長産業化」すると言っている。外国からの患者を診療する医療機関を育成するらしい。医療で金もうけをさせようということだ。だが、国民のための医療は一体どうなっているのだろうか。高齢者を田舎へ移住させ、そこで終末期医療は在宅中心で行うとなると、言葉は悪いが、姥捨て山を国を挙げて作ろうとしているようにしか思えない。終末期医療の是非を考えることは重要なことなのだが、姥捨て山構想を練っている行政サイドの人間がそれを語ると、モラルハザードになっているように思えてならない。

コメント

先日テレビで増田さんが”東京圏の高齢者は地方に移住を”について話していました。東京圏在住の現高齢者をすぐ地方に移住ではなく今は元気だが地方に住みたいという人の移住をイメージしている・・・との内容でした。同じ番組で富山県知事は受け入れるほうとしても現高齢者は受け入れるスペースはないとはっきり言っていました。 従い相当数の現役からリタイア近辺の元気な人が移住した場合、それなりの年齢になると地方は高齢者で溢れ帰り?介護や医療の問題が噴出することになるはずです。 いずれにしても高齢者の割合が増える一方で総人口が減るので日本全体で見れば結果は同じで面倒の押し付け合いの様な気がします。

Re: タイトルなし

東京は、確かに高齢化が急速に進行するはずなので、行政は何としても地方に移住させたいのでしょう。でも、地方に移住して、医療は満足に受けられる、老老介護、老々看護ではね・・・。財政破綻と直下型地震、どちらが先に起きますか、東京で生活するのもリスクがありますね。

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