ネトウヨ、四段論法 

安保法案を推進する立場の、所謂ネトウヨの四段論法

竹島、尖閣を日本は守れない>憲法九条だけではだめ、ないし憲法九条ではだめ>集団的自衛権行使>安保法制賛成

竹島、尖閣の問題は、憲法九条とは関係がない。関係があるとすれば、憲法九条を破棄して、戦力を整え、韓国、中国と一戦交える積りなのだろうか。これらの領土問題は、高度に外交の問題であり、これまでの政権の無為無策がもたらしたもの。武力行使では解決しない。領土問題がからむと、発想が単純になる。領土を取るか、取られるかの短絡的思考だ。外交で根気強く解決する以外にない。

付言すれば、中国の海洋進出の方針はどうも、現実にあるように思える。が、これとて、中国を、国際的な交渉のテーブルにつかせる努力がまず必要だ。南シナ海の中国進出の問題は、我が国の存立にかかわる問題ではない。現に、米国と中国は外交交渉で、この問題に対処しようとしている。ここにまで集団的自衛権を行使してのこのこでかける必要がない。海自の保有艦隊からして、ここでの集団的自衛権行使は、わが国の能力を超える。

ネトウヨ諸君の言う憲法九条は、個別的自衛権のことかと思われるが、個別的自衛権のみを行使してきたからこそ、70年間戦争に巻き込まれることなく、自衛隊が他国の国民を殺傷することもなかった。憲法九条があるから、竹島、尖閣問題が解決しない等と言うのは論理が成立しない。

集団的自衛権行使を容認せんがための無理やりの論理であることが明白だ。ネトウヨ諸君の頭にないのは、集団的自衛権行使が今回安保法制という形で議論されるようになった歴史的経緯だ。集団的自衛権行使容認は、こまでの政府の見解を、根拠なくひっくり返したという点で、立憲主義に違反している。反立憲主義の問題の深刻さを、ネトウヨ諸君は理解していない。立憲主義がなければ、時の権力者は何でも思うようにできるようになる。きわめて危険なことなのだ。集団的自衛権行使容認は、アーミテージ、ナイといった米国のジャパンハンドラーが主張していることで、米国のわが国への要求そのものと考えてよい。日米安保条約ガイドラインも、改定のたびに集団的自衛権行使を要求する方向になってきた。今年の改定では、国会審議が済まぬうちに、集団的自衛権行使に関する項目が、新たなガイドラインに盛り込まれている。これは、集団的自衛権行使が、米国の要求に基づく(さらに一部わが国官僚の意向に沿う)ことであることを、明白に示している。集団的自衛権行使は、米国の世界戦略の肩代わりをするため、である。わが国の防衛だけに特化した限定的な集団的自衛権など決してありえない。ネトウヨと呼ばれる方々は、この点が全く理解できていない。自らに都合よく解釈しているのだ。いわば、お花畑集団的自衛権を夢見ているのだ。

短絡的な愛国心では問題は解決しない。ネトウヨ諸君、現実を良く見たまえ。

コメント

おっしゃるとおりですシェアさせていただきました。友人の一部でネトウヨの発言を支持している方が結構いるのが残念です。

シェアをありがとうございます。おっしゃる通りですね。

また別に投稿したいと思っていますが、南沙諸島での中国の進出も、中国の側に理由がないわけではないようです。中国の進出だけを報じて、中国の脅威を煽るのは、日米の意図があるとみるべきですね。こんなことを書くと、親中国派売国奴なんて罵られそうですが 笑。

中東に問題についても、多くの場合我々には欧米のmediaのフィルターがかかった情報しか入ってきません。その点をいつも、意識する必要があるように思います。

ネトウヨ現象は、一種の社会現象なので、すぐに説得できるとは思いませんが、彼らの考えは違うということは発言し続けなくてはいけないと思います。彼らは、基本的な情報を知らない、または理解していないことがベースにあります。

長くなりましたが、今後ともよろしくお願いします。

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