エンブレム問題 

東京オリンピックエンブレム問題で、デザイナー個人への批判、さらには中傷としか思えぬ言動があふれている。

だが、問題はそこなのだろうか。どうも選考過程で、出来レースであったのではないかという情報が漏れ伝わってくる。デザイナーの親族に高級官僚がいること、彼が電通出身であること、さらにこれが一番おかしいのだが、彼が提出したのは原案であって、組織委とのやりとりでその原案が三度改定されてあのエンブレムが出来上がったということだ。これらのことから、公募コンペといっても、最初から彼の「案」が採用されることが決まっていたのではないか、という疑いが強く出てくる。このドタバタ劇を見ていて、私の頭に浮かんだのは、行政が重要案件で募集する「パブコメ」だ。公から意見を募集するのは、結局形式だけ。結論は決まっている、というあの行政の出来レースだ。あれと同じ匂いがしてくる。

ネットでちょっと調べたら、出来レース批判が結構でているようだ。だが、これ一個の出来レースを批判するだけでは問題は解決しない。一部の官僚、政治家の意向で勝手に決められ、彼らにとって都合の良い方向に物事が決められてゆく、政治行政の体質が問題なのではないか。それは、社会の効率を落とし、一部の人間の利益・権益追求を許すことになる。

もう一つ、責任者が出てこない。組織委の長は、元財務省のトップにいた官僚だが、彼の説明では、これはデザインの剽窃ではないが、社会を騒がせたので取り下げるというデザイナーの言葉を繰り返すだけだった。こうした出来レースを主催した責任者に責任を取ってもらわなければ、また同じことが繰り返される。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/3690-2bf9389f