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ある母親との対話 

アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎の3歳の男の子を持つ、ある母親との会話。(基礎疾患については、既に何回も十分説明を繰り返しているケース)。

母親;この子は、しょっちゅう風邪をひくので、その時々に自宅で飲むように内服薬を下さい。

私;風邪の大多数は、ウイルス性なので、特効薬はありません。お子さんの場合は、アレルギー性鼻炎がありますから、そのための外用薬を続けることと、一時的に悪化したら、自宅で吸入をしましょう。

母親;吸入をすると良くなるのだけれど、また悪化するのを繰り返していて・・・。

私;年齢的にも、基礎疾患のためにも、ウイルス感染は繰り返しやすいものです。それを繰り返して、段々抵抗力が付いてくるものですよ。

母親;しかし、何でよくならないのか・・・私の歯の治療にも行きたいのに、行けないし・・・。

私;それは、大変でしょうが、ご家族の中で助け合って、お二方とも治療を受けられるように考えなければならないのではないでしょうか。(毎日、こちらを受診するように言っているわけではない)。

母親;・・・(不満そう)

私;どうしても納得行かないのであれば、他の医療機関でご相談になってみたら如何ですか?

母親;別に、そこまで言わなくても・・・。

私;いえ、お子さんを診ないという積りはありません。お母さんが、他の選択肢があると思われるのでしたら、他に行かれることも考えても良いのではないでしょうか。

母親;いや、吸入をしてみます・・・(本当は納得が行かない様子)。

コメント

当方、回復期リハビリ病棟勤務ですが…
「こんなきつそうにしているのに、無理矢理リハビリさせるなんてどういうことだ!」と、患者さんのご主人に詰め寄られたことがあります…
もちろん、リハビリの意味や目的、無用の安静がいかに有害であるかはお会いする度に説明しているのです。が、お会いする度に上記の苦情を述べられてしまいます(苦笑)まだまだ修行がたりません、私…

AKIさん、お疲れ様です。こういう患者さん・その親御さんの問題は、何が原因なのでしょうかね。どうも、根底には医療不信があるように思えます。それも、カント風に言えば、アプリオリに(笑。マスコミの医師叩きが効を奏しているように思います。今回のリハ改訂も、決して改善ではなかったようですね。

今回の助産師問題も、結局は、助産師自身さらには、国民に跳ね返るのですが、どんどん悪い方向に進んでいますね。官僚と政治家は、自分のことだけしか考えていませんし、産科医療で犠牲者が出始めるようになって初めて気付かれるのでしょう。

東京都都知事の某候補者は、都立病院小児科は、何時でも救急を受け入れるべきだとぶち上げているそうです。彼が、当選したら、都内の小児救急は、完全崩壊となることでしょう。

いや~~な、ニュースばかり目に入ります。これから、医師を続けなければいけない方々は、本当に大変だろうなと思います。これから少なくとも10年間(いや、もっと長い期間かな)は、厳冬期ですね。

人間は感情の生き物とはいえ…

人間は感情の生き物とよく言われます。
この場合も漠然とした不安という感情に流されてしまっているのでしょうね。

感情というものは実に厄介なようで、身内に医師がいて普通の人よりも医師を身近に感じられる立場の人でも場合によっては冷静に考えられなくなってしまうようですね。

http://ameblo.jp/sanfujinka/entry-10032736401.html

自分が同じような状況になったとして果たして理性で感情を抑え切れるのか…。自信がありません。
でも、できる限り理性的でありたいと思っています。

感情に流される、病という不条理を受け止められない、様々な要素があるのでしょう。生死に関わる問題になりますと、医師患者(その家族)関係は、修羅場のようになることがありますね。大学時代に、何度となくそうした現場を経験しました。

患者さんとその親御さんの元来の性格にもよるのかもしれません。が、なかなかこころを割って、時間をかけて話し合うことが難しい、現在の医療システム。それに、マスコミの医療バッシングも、問題を拗らせてしまっているように思います。

このお母さんは、その後、とても率直になって下さり、こちらの提案を受け入れてくださるようになりました。上手く行くかどうか、真剣勝負のようでもあります。今回は、理解して頂けましたが・・・。

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