放射線被ばくのリスクには閾値がない 

原発事故後の作業に当たっていた方が、白血病を発症し、労災認定されたというニュース。調べたところ、放射能災害による労災認定は、比較的広く認定されるようだが、福島で労災認定された事実は重い。ソースは、ここで示せないが、この方の被曝線量は19mSvだったようだ。このほか、すでに多発性骨髄腫を発症した方も労災認定されたということだ。被曝線量も、低く見積もられている可能性がある。

以下、引用~~~

原発事故作業で白血病、労災認定=福島第1で初-厚労省
2015年10月20日(火)13時47分配信 時事通信
 東京電力福島第1原発事故後の作業に当たった元作業員が白血病を発症したのは放射線被ばくが原因だとして、厚生労働省が労災認定を決めたことが20日、関係者への取材で分かった。原発事故で白血病を含むがんが労災認定されるのは初めて。
 関係者によると、労災が認められたのは東電の協力企業に所属していた男性の元作業員。専門家でつくる厚労省の検討会が、医学的見地から被ばくと病気の因果関係を調べていた。 

以上、引用終わり~~~

労災認定基準に関する規定~~~

業務上疾病における業務起因性についていえば、業務に内在する* 危険有害因子の危険が具体化したものをいい、一般的には、労働者に発症した疾病について、(1)労働の場に危険有害因子が存在すること、(2)危険有害因子にばく露されること、(3)発症の経過及び病態が医学的に見て妥当であること、の3要件が満たされる場合には、原則として業務起因性が肯定されます。

多くの作業員の方が、労災の基準を超えた被曝をしているというニュース。

以下、引用~~~

1万人、白血病労災基準超す 福島第一で被曝の作業員
 【青木美希】福島第一原発で事故から9カ月間の緊急作業時に働いた約2万人のうち、白血病の労災認定基準「年5ミリシーベルト以上」の被曝(ひばく)をした人が約1万人にのぼることが、東京電力が7月に確定した集計から分かった。作業員の多くは労災基準を知らず、支援体制の整備が課題だ。

 原発作業員は年50ミリ超、5年で100ミリ超を被曝すると働けなくなる。これとは別にがんの労災を認定する基準があり、白血病は年5ミリ以上被曝した人が作業開始から1年過ぎた後に発病すれば認定される。原発事故後には胃がんなどの労災基準もできた。

朝日新聞
 東電の集計によると、福島第一原発で2011年3月11日の事故から同年12月末までに働いた1万9592人の累積被曝線量は平均12・18ミリで、約5割にあたる9640人が5ミリ超の被曝をした。この人たちは白血病を発病すれば労災認定される。今年6月末には累積で5ミリ超の被曝をした人は1万3667人になった。今後も汚染水対策など被曝の恐れが高い作業が予定され、白血病の「年5ミリ以上」の労災基準に該当する人は増え続けるとみられる。

以上、引用終わり~~~

放射線被ばくによる発がんリスクは、100mSvを超えると大きくなるという見解が、主流だった。閾値仮説である。だが、それ以下の被曝でも、発がん、死亡リスクが高くなるという調査結果が最近報告されている。閾値仮説は、バックグラウンドの他の要因との区別ができないということだったかと思うが、多数の調査を行えば、閾値以下でもリスクが高まるということが証明された、ということだろう。

以下、引用~~~

発作業員のがん死亡リスク増加
2015年10月21日(水)19時38分配信 共同通信
 欧米の原子力施設で働く30万人以上を対象にした疫学調査で、100ミリシーベルト以下の低線量被ばくでも線量に応じてがんによる死亡リスクが増えたとする分析結果を、国際チームが21日までに英医学誌BMJに発表した。

 国連科学委員会などは被ばく線量が100ミリシーベルトを超えると発がんリスクが高まるが、100ミリシーベルト以下では明確なリスク上昇を確認できないとの見解を示している。

 チームは100ミリシーベルト以下でも白血病のリスクが上昇するという調査結果を既に発表しているが、今回新たに肺や胃、肝臓など白血病以外のがん全体でリスクの上昇を確認したという。

引用終わり~~~

原発は、事故に際しても、そうでない状況でも、必然的に作業する方々に被曝を強いる。人々に犠牲を強いる、そのようなエネルギープラントは、あってはならないということだ。

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