「小児外来診療料」がかかりつけ医機能の評価? 

診療報酬改定の時期だ。もう臨床に携わっていないわけだが、やはり気になるのは、小児科のこと。

小児医療におけるかかりつけ医機能の評価がされるという触れ込みなので、「期待して」その中身を見てみた。こちらに説明がある。

まず思ったのが、これは小児科医を叩きのめす診療報酬だということ。

この新しい「小児外来診療料」は、どうも包括の診療報酬のようだが、「安い」。ちょっとした検査と投薬をしたら、これまでの診療報酬を下回ることは明らかだ。とくに院内処方では、やってゆけないだろう。

ま、お金のことは置いておくとして、次の内容が問題だ。

「小児外来診療料」の算定要件に「当該診療料を算定する患者からの電話等による問い合わせに対して、原 則として当該保険医療機関において、常時対応を行うこと。」

小児、とくに年幼の小児は、夜間、深夜に具合が悪くなる。それに対して、常時電話対応をせよ、ということは、毎日が当直となることに等しい。電話が真夜中に二、三回かかってきたら、ほとんど眠れなくなる。眠れたとしても、小児科医が抱える心理的なストレスは大きい。大体、一年中、この対応をしなければならないとしたら、何処にも出かけられぬ。

小児科医のかかりつけ医機能を評価するということではなく、かなりつけ医として隷属させるための診療報酬だ。

大多数の小児科医院は、医師が一人で対応しているから、実質的にこの診療料をとることは不可能である。

医科の診療報酬がネットではプラスであるといっても、このように算定不可能な診療料をあたかも一定の医療機関が算定することを前提に、診療報酬の改訂額をはじき出しているのだろう。これは行政の詐欺行為である。

この包括診療料を4歳以上の年齢の患児にも拡大しようと行政は画策しているようだ。

この包括診療料の内実は、実質的な小児医療の診療報酬下げと、小児科医365日間24時間拘束制度の実現ということだ。

小児科医後輩諸君には気の毒なことだ。行政は否応なく、医師を365日間24時間拘束する積りだ。

ここでは触れないが、薬剤師のかかりつけ薬剤師機能評価がまたしても大盤振る舞いである。やはり、大企業、天下り役人を受け入れている組織には、診療報酬が手厚く支払われるわけだ。

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