一期一会 

このところ無線へのモチベーションがだいぶ落ちてきた、というか落ち着いてきたというべきだろうか。すでに数え切れぬほどの交信をしてきた、オールドタイマーの繰り言になるのかもしれないが、ちょっとしたラグチューであっても、充実感がなかなか得られない。が、今夜、旧友の一人と、内容はたわいもない交信だったが、こころがほっこりする話をすることができた。

その相手は、Jim N3BBである。最初、BBとだけ打ってきたので、和文でからかう輩が出現したかと黙っていたら、数秒後にN3BBとコールをフルに打ってきた。私がバグキーでゆっくりCQを叩いていたので、あぁこのようなゆっくりな奴とは交信しないでおこうと思ったら、私だったので勇んでコールしてくださったらしい。BBが和文でからかう時の常とう文句であることを告げると、あぁそうだった、自分のサフィックスの和文での意味を覚えておかなければ、と言っていた。

彼とは、10年以上前ハムフェアの会場でお会いしたことがある・・・それについては以前に記した。その前に、1990年前後の5年間、実に35回も来日し、東芝と三菱を仕事の相手としていた、とのことだった。北は仙台、南は関西まで忙しく動き回っていたらしい。日本に来るといつも何か新しいことを学ぶことができた、ということだ。東芝は、原発企業の買収で大損を抱え込み、粉飾決算をして、今にも破産しそうだと言ったら、驚いていた。三菱は、軍需産業だから大丈夫だろうね、とも言っていた。東京での滞在先は、ホテルニューオータニか品川プリンスだったらしい。ニューオータニに泊まるときには、毎朝、皇居の周辺をジョギングした由。彼がそのあたりを徘徊する10年ちょっと前には、私も皇居周辺に散歩によく行ったことを話した。秋葉原にも週末に良く出かけたらしい。その頃、秋葉原かどこかで行き違っていたかもしれない、と申し上げた。その後、FOCのメンバーとして知り合い、上記のハムフェアーでのアイボールとなったわけだ。お互いの歩んできた道が、ひょんなことから交錯し、こうして交信をしている、ということにちょっとした感動を覚えた。

彼は今73歳だったか。まだタワーに上ってアンテナ作業をするほどに元気だ。つい先日、2冊目の書物を上梓なさった。しかし、お互い、こうして交信を楽しめるのがいつまで続くか分からない。そう時間の経たぬうちに、こうした交信は得難いものになってゆくのだろう。一つ一つが一期一会の思いでなければならないのだと改めて思った。

コメント

一期一会

実に感慨深いお話し。含蓄を感じずにはおれません。でも、冒頭の「無線へのモチベーション」の部分、そんな水臭いことはおっしゃらずに! 25年前に初めてお聞きした、OMとの1st QSOを楽しみにしております。今年No1のQSOになるであろうそのQSLは、どうあってもCFMさせていただきます:-)
de JG3IBG

Re: 一期一会

ありがとうございます。でも、モチベーションの低下、残念ながら実感なのです。しかし、これだけ楽しませて頂いたアマチュア無線、それを楽しむ若い方々になにごとかを遺す、というと少し大げさですが、アマチュア無線、CWの可能性をまだ探究し、それを伝えたいという気持ちもあります。去る時は、老兵何も語らずに去るべきですね 苦笑。無線でお目にかかれますことを楽しみにしています。いつでもお呼びください。

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