医療保険会社の横暴 

この訴訟が提起されてからもう4年以上経った。この訴訟については、こちら

地裁判決は、保険会社側の請求棄却である。当たり前の判決だ。

この訴訟が異様なことは、「医療過誤」の渦中にある患者本人ではなく、保険料を支払うべき保険会社が、医療機関を訴えたことだ。これは、米国流の医療訴訟ではありふれたことなのかもしれない。

AIUという保険会社、さまざまな不払い問題を起こしているらしい。医療保険で利益を上げるためには、被保険者を増やすことと、保険支払を少なくすることしかない。後者についても、保険の勧誘と同様に熱心なのだろう。問題は、その熱心さ、だ。どう考えてもおかしな論理で、医療機関を訴えることは、保険会社として徹底して批判されるべきだ。

問題は、医療保険分野は、このAIUと同じような米国グローバル保険資本が独占していることだ。この訴訟と同じような訴訟が、別の保険会社からも提起される可能性がある。また、患者=被保険者に対しても、保険金支払いを渋ることだろう。

今後、医療は混合診療がすすめられ、我々もこうした保険会社の保険商品を買わざるを得なくなる。保険会社の横暴は、医療機関だけでなく、そうした被保険者にも及ぶ。


以下、引用~~~

毎日新聞社16/03/17
保険料支払い訴訟:病院側に違反なし 地裁、会社請求棄却 /香川
 
 香川大医学部付属病院(三木町)に救急搬送された女性を巡り、損害保険大手のAIU保険日本支社(現AIU損害保険、東京都千代田区)が「医療過誤により重度の後遺症が残り、多額の保険金を支払わされた」などとして同大に約1億7400万円の支払いを求めた訴訟の判決が16日、高松地裁であり、福田修久裁判長は「病院側に注意義務違反は認められない」として請求を棄却した。
 
 判決によると、女性は2003年9月、坂出市内での交通事故で同病院に運ばれて治療を受けたが、重度の四肢まひが残った。事故を起こした車にAIU保険の保険が掛けられていたため、同社が治療費など約3億5000万円を支払った。
 
 裁判で、AIU保険側は「治療の際に頸椎(けいつい)保護のための固定を怠った」と主張したが、福田裁判長は「救急治療として蘇生や止血を優先すべきだった」として病院側の注意義務違反を認めなかった。
 
 判決について香川大は「本院の主張が認められた。今後も良質な医療サービスに万全を期したい」とコメントし、AIU損害保険は「判決内容を精査して今後の対応を決めたい」と話した。【待鳥航志】

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