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自衛のための核武装? 

核兵器を我が国が保持し、使用することを妨げるものはない、という政府の見解が出された。

第二次世界大戦で広島・長崎に原爆が米軍により投下され、20万人近い命が失われ、その後も放射能障害により多くの方が苦しんできた。その経験をもとに、核兵器の悲惨さ、非人間性を世界に訴えることが、我が国の使命ではなかったのか。

現実問題として、自衛のための必要最小限度の核兵器とは一体何なのだ。集団的自衛権でも乱用される「必要最小限度」という形容は、主観的、相対的なものでしかない。一旦、核武装をしたら、軍拡のレースに乗ってしまい、際限がなくなる。限度があるというのは詭弁に過ぎない。核武装したら、敵対する国家に核攻撃をしかける口実を与える。それを防ぐためには、敵対国家の核武装を超える核武装をする必要が出てくる。

さらに、もっと理解できないのは、自衛のために核兵器を使用するというオプションだ。自衛ということは日本国内、ないし近海で用いると言うことか。この狭い国土をさらに放射能に汚染させるつもりなのか。国民を放射能汚染にさらすつもりなのか。核兵器は自国では使用できない。もっぱら、他国への攻撃、脅しに用いる兵器だ。

核武装のバランスという、恐怖の均衡は、きわめて不安定なもので、常に軍拡へのモーメントを持つ。現実の国際政治の世界でも信頼のおける有効な手立てではない。

そもそも1950年代に核エネルギーの利用への道を歩みだしてから、原発から大量のプルトニウムが出され、それを保有してきた。一部の保守政治家は、我が国の核武装化を自前のプルトニウムで行うことを考えているという噂があった。安倍政権は、我が国を軍事国家化する道を歩みだした。核武装も考慮しているのだろう。

横畠裕介内閣法制局長官は、安倍の言いなりだ。行政府にあって、常に時がたっても変わらぬ良心の府であった内閣法制局を政権の道具に貶めた責任は重い。自らの権力のために、安倍政権は国の構造を無理やり捻じ曲げている。

このニュース、エイプリルフールかと一瞬思ったが、どうやら悪夢が実現するということらしい。


以下、引用~~~

憲法は核使用禁じず=「必要最小限度内なら」-政府答弁書
2016年4月1日(金)11時54分配信 時事通信

 政府は1日午前の閣議で、「憲法9条は一切の核兵器の保有および使用をおよそ禁止しているわけではない」とする答弁書を決定した。鈴木貴子衆院議員(無所属)の質問主意書に答えた。横畠裕介内閣法制局長官は既に国会で「憲法上、あらゆる核兵器の使用が禁止されているとは考えていない」と答弁しており、これを改めて裏付けた。
 答弁書は、「自衛のための必要最小限度の実力保持は憲法9条でも禁止されているわけではなく、核兵器であっても、仮にそのような限度にとどまるものがあるとすれば、保有することは必ずしも憲法の禁止するところではない」と指摘。 

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