もんじゅは、高リスク、高コスト 

高速増殖炉は、用いた核燃料以上の核燃料物質が得られる「夢の原発」という触れ込みで、1995年に完成した。だが、最初の3か月だけ発電したのみで、後は事故対応に明け暮れている。建設、維持費用はすでに1兆円を超している。今後も、発電できるようになる保障は何もない。

高速増殖炉は冷却にナトリウムを用いる。ナトリウムは酸素と反応して爆発的な燃焼を起こす。きわめて危険な冷却方法だ。諸外国ではすでに開発を止めている。これまでの原燃があまりにずさんな管理運営を行ってきたからといって、運営主体を改めてば問題が解決するといった生易しいものではない。ナトリウムによる火災は対処が難しい。建設後、すでに21年経過し、今後は老朽化の問題も起きてくる。

高速増殖炉で二次的に生成されるプルトニウムは、すぐに核爆弾に用いられる核種だ。高速増殖炉をあくまで推し進める本当の理由は、我が国の核武装を準備することにあるのではないかと言われている。また、このプルトニウムを、再利用するうえでも問題が多く、コストの面で割に合わないことが分かっている。

なぜこうまでして、高速増殖炉の開発を進めるのか。一つは、原子力関連企業のためだろう。もんじゅの開発維持には、我が国の原子力関連企業の多くが関わっている。原子力政策で甘い汁を吸う政官業の原子力村が、あくまでこの利権を手放そうとしないわけだ。それに、上記の我が国の核武装化の意図も背後にはある。数日前にアップした、核爆弾保持・使用に関する政府見解をみらば分かる。あれは、抽象的に核武装を論じているのではなく、その法的根拠をなし崩し的に与えようと言うものだ。

原子力規制委員会は、自らの検査項目に合致するかどうかを判断するだけで、その検査項目で十分かどうか、過去に建設された原発が安全かどうか等は判断できない。それは、委員長も繰り返し述べている。3・11以前は、原発は絶対安全だという安全神話が、安全性を「担保」してきた(自己撞着の典型!!)が、現在は、原子力安全委員会が新たな安全神話になっている。

以下、引用~~~

もんじゅ新法人で存続検討、文科省有識者会議
2016年4月7日(木)6時36分配信 TBS

 高速増殖炉「もんじゅ」の運営主体をどこにするかなど、抜本的な見直しについて検討を続けている文部科学省の有識者会議は、新たな法人をつくり、もんじゅを存続させる方向で検討することを決めました。
 文部科学省は、福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」に関して安全上の問題が相次いでいるとして、原子力規制委員会から運営主体を含めた抜本的な見直しを勧告され、有識者会議で検討を続けてきました。

 6日の検討会では、新たな法人をつくり、もんじゅを存続させる方向で検討することが決まり、現実的で実施可能な保全計画の作成、人材の育成などの課題や新たな法人に求められる要件について話し合いました。

 新たな法人は、外部の経営協議会を持つ国立大学法人のように外からの目が行き届くような形で構成し、5月中にも原子力規制委員会に提出する予定の報告書に盛り込む方針です。(06日21:20)

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