我が国の報道の自由は世界72位 

国境なき記者団が公表した「世界報道の自由度ランキング」、我が国はまた順位を落とした。世界72位。

菅官房長官は、我が国では報道の自由は保障されている、と反論している。特定秘密保護法が施行されて1年経つが、報道が委縮していることはない、という。

だが、特定秘密保護法のもとでは、何が特定秘密なのか分からない、特定秘密を調査・報道しようとしただけで重罰に罰せられる、となると、ジャーナリストが「特定秘密に該当しそうなことがら」を取材し、調査しようとしなくなる。それは、報道の自由を内側から崩すものだ。

また、電波を用いたマスコミが「政治的公平性を欠く」報道をしたと総務大臣が判断したら、その局に停波を命じることができるとなれば、報道現場は委縮することは間違いないだろう。または、時の政権に迎合する報道をすることになるだろう。これは、明らかに政権によるマスコミの恫喝だ。

菅官房長官の言う通りだとすると、ここで示されるようにジャーナリストが抗議するわけがない。

首相が、特定のマスコミ経営者と定期的に食事をともにしている、という。緊張感を持つべき両者の関係があまりに近すぎる、馴れ合いになっていることを示している。

政権は、見えないところで、また外的な強制力をもって、マスコミを委縮させ、自らの意図する方向に導こうとしている。ものごとの本質を報道し、腐敗する権力を監視する役目を果たすべきマスコミが、機能しなくなる。権力の座にあるものは、自らの権力を乱用することを厳に戒めなければならない。政治家には、その矜持が求められている。現政権には、その自己抑制がない。彼らは民主主義を破壊しようとしている。

以下、引用~~~

報道の自由度、日本は世界72位に後退
2016年4月21日(木)19時53分配信 TBS

 日本では最近、政権と報道機関の関係が問題となっていますが、国際NGOが調査した日本の「報道の自由度」は世界で72位になってしまいました。政権が批判的なメディアを次々と訴えている韓国よりも、自由度は下なのです。なぜ、こんなことになってしまったのでしょうか。
 国際ジャーナリスト組織=「国境なき記者団」が発表した「世界報道の自由度ランキング」。世界180の国と地域における報道の自由度を、メディアの独立性などを基準に評価したものですが、日本は、前年の61位から72位に後退、3年連続で順位を落としました。

 国境なき記者団は、安倍政権がメディアの独立性を脅かしていることや、主要メディアで「自己検閲」が増加していることなどが、日本の民主主義の土台を危ういものにしているとしています。また、福島原発事故や日本の国防などが“国家機密”となっていて、厳しい法律で守られているとも指摘しています。

 最も報道の自由度の高い国はフィンランドで、韓国は70位と、日本よりも自由度が高いという結果となっています。

 日本での表現の自由の状況について調査を行った国連人権理事会の特別報告者、デビッド・ケイ氏も、今月19日、報道の自由が深刻に脅かされているとする調査結果を発表しています。

 「何を基準に、どういうもので、こういう結果にしたかについては、政府の立場で申し上げることは控えたいと思いますが、表現の自由、報道の自由、当然編集、そうしたものの自由は極めて確保されている」(菅義偉官房長官)

 菅官房長官は、このように述べ、日本が順位を落としたことについて反論しました。また、順位が下がった理由として秘密保護法の施行が指摘されてる点については、「施行されて1年以上たつが、報道が萎縮するというような実態は全く生じていない」と述べました。(21日15:13)

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