安倍首相が、地震直後に屋内退避の指示を出していた 

熊本の地震が最初に起きた時に、河野太郎防災担当相が、避難者は屋外ではなく、屋内に避難するようにと述べた、というニュースを耳にし、おかしなことを言うといぶかしく思った。

すると、16日未明に「本震」が生じて、多くの家屋が倒壊した。この時に、命を失われた方も多数いたはずだ。

結局、上記の河野大臣の屋内退避発言は、安倍首相の指示に基づくものであったことが判明した。

安倍首相は、一体何を考えているのだろうか。専門家の見解を聴いたうえでのことだったのか。この屋内退避指示を聞いて、実際に屋内に戻り、その後本震で被害に遭われた方がいたのではないか。こんな見当はずれの危険な指示を、安倍首相が出していたのは大きな問題だ。

どうも、一定の政治的意図があって、のことであることは確かなようだ。当初は、地震の被害を小さく見せたかったのではあるまいか。激甚災害の指定を熊本県から依頼されても、なかなか受け入れなかった(これは過去の災害からしても異例)。被災者への食糧援助は、当初、「コンビニ」への食糧の補給を指示しただけだ。この地震対応のための国庫支出がたったの23億円にとどめられていることなども、地震の被害を過小評価する、ないし過小評価しようとする意図が感じられる。

また、自衛隊の利用できるヘリが十分あるのに、米軍のオスプレーによる物資輸送を優先させたことも、集団的自衛権行使を国民が受け入れやすくするためのパフォーマンスだったのではないか。

極めつけの本音は、この災害を改憲に結び付けようと言うものだろう。地震直後の菅官房長官は、緊急事態条項を憲法に記載する必要性、すなわち改憲の必要性を記者会見で述べた。この動きは、東日本大震災の際にも、自民党議員からあったらしい。その時には、地方自治体の大多数の首長から、既存の災害対策基本法で対応できるので、緊急事態条項は不要という見解が出されているのに、今回の地震でも当初から緊急事態条項の新設を持ち出している。不謹慎な話だ。

今は、被災者に対して行うべきことは山ほどあるはずだ。多くの公務員、自衛官の方々が懸命に作業なさっている。ここで政治的な意図で、国が対応することはあってはならない。

後で落ち着いた段階で、政府による初動の妥当性は検討されなければならない。

まずは、河野防災担当相、松本副内閣相と、蒲島熊本県知事とのやり取り・・・ここでは、安倍首相の指示云々は出てこない。

以下、引用~~~

16日毎日新聞

 河野太郎防災担当相は15日夜、記者団に対し、被災地の停電を16日朝までに解消し、ガスも16日中に復旧させると表明した。

 一方、熊本県の蒲島郁夫知事は、政府の「全避難者の屋内避難」の方針に対し「現場の気持ちが分かっていない」と反発した。熊本県庁であった松本文明副内閣相との会談で述べた。

 松本副内閣相によると、「河野(太郎)防災担当相に『今日中に青空避難所というのは解消してくれ』と強く言われた」と力説したところ、知事は「避難所が足りなくてみなさんがあそこに出たわけではない。余震が怖くて部屋の中にいられないから出たんだ」と不快感を示したという。【松井豊、中里顕、原田悠自】

屋内退避の指示が安倍首相から出されていたという記事~~~

被災者をミスリード 安倍首相「全員屋内退避」に過失の目
にっかんげんだい 2016年4月21日(木)9時26分配信 日刊ゲンダイ

 熊本地震で死者が拡大したのは“人災”だったのか――。地震発生直後に安倍首相が命じた“全員屋内避難”が大問題になってきた。安倍首相は最初の震度7の前震が起きた15日、全ての屋外避難者を15日中に屋内の避難所に入れるよう指示。これをNHKなどが大きく報じた。その後、16日未明に本震が発生し被害が増大。安倍首相の指示が被災者を“ミスリード”した可能性がある。

 地震が発生したら、耐震が十分でない建物にいた場合には、屋外に避難するのは“常識”だ。その後の余震で建物が倒壊する可能性があるからだ。

 今回も14日の震度7発生直後に、政府の地震調査委員会の委員長を務める東大地震研究所地震予知研究センター長の平田直教授が「古い住宅などにいる方は、安全なところに避難してほしい」と注意を促している。

■大半は家屋倒壊で圧死

 ところが、である。地震調査委の平田委員長のアドバイスに耳を貸さず、安倍首相は15日午前、河野太郎防災担当相に対し「現在、屋外で避難している全ての人を15日中に屋内の避難所に入れるよう」指示を出しているのだ。

 その上、安倍首相の指示を新聞テレビが報道。NHKの15日のニュースは〈首相 屋外の避難者をきょう中に屋内に〉という見出しだったから、これを見て「屋外はキケンなのか」「屋内に戻らなければ」と判断した被災者も少なくないだろう。耐震が十分でない家なら、16日の本震で倒壊した可能性だってある。死者の大半が圧死であることを考えると、背筋が寒くなってくる。

 河野の15日付のブログには「総理からは屋外に避難している人を確実に今日中に屋内に収容せよと指示がありました」と書かれてある。何をそんなに焦っていたのか。

 安倍首相は当初、16日に現地を視察する予定だった。その時に被災者が野宿しているのはマズイということなのか。まさか自らの“テレビ映り”を気にしてのことなのか。この疑惑についてツイッターで発信している慶大教授の金子勝氏がこう言う。

「耐震が不十分な建物の場合、屋外への避難を促すのは、専門家に聞けばすぐにわかる話です。でも、それすらもできていない。勝手な思い込みか何かで指示を出しているのでしょう。もし、これで被害者が出たら、まさに“人災”です。“独裁体質”の安倍政権では、首相が誤ったことをしても、周りに指摘する人も注意する人もいません。恐ろしいことです」

 こんな政権に任せておけない。

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