「お上」に逆らわぬ従順な国民性 

日本人というのは、つくづく「お上」の言うことに従順なのだと改めて最近感じる。

ITUのスプリアス放射の新規制に絡んで、どうも我が国の当局は、新たな規制を持ち込む積りらしい、という噂を耳にした。本当かどうか分からないのだが・・・古い無線機がスプリアス放射規制基準に合致していることを、「書類上」で保証認定する、というのだ。要するに、再免許の際に、もう一度保証認定をJARD・TSSで受けろ、ということらしい。当然、その認定費用がかかることになる。天下り先であるJARD・TSSは、思わぬ収入増でにんまりしていることだろう。他の国で、この新たなITU規制基準により、アマチュア無線領域で新たな規制がかかったという話は聞かない。ITUがこの基準を持ち出したのは、他の通信システムに障害を及ぼさないように、という趣旨だ。だとすれば、書類上でリグのスプリアスが十分低いことを証明するなぞ無意味である。だが、JARLにせよ、アマチュア無線家にせよ、こうした理不尽なあからさまな利権誘導策に反対の声が上がらない。

医療の面では、日本専門医評価機構がそれまでの各学会が行っていた専門医授与の権利を取り上げ、新たな官僚利権を得ようとしている。これには各学会も反発をしているようだが、本当に医師のことを考えているのかは疑わしい。どうも、医師の地方への強制配置の方策として、専門医制度を立ち上げることになりそうだ。末端の医師から、強力な反対の声はあまり聞こえてこない。むしろ、地方大学や地方の基幹病院の経営者等から、医師を地方で強制的に確保する方策として支持するような動きになっているように見える。専門医という資格にからんで、医師から「みかじめ」料を巻き上げる「お上」、そして医師の労働の場の選択の自由を制限しようとする「お上」とつるんだ病院、大学経営陣の構図というと言い過ぎか。

官僚組織は、天下り組織作りに余念がない。経産省では、このようなものを考えているらしい。「おもてなし規格評価検討会」とは、お笑いだが、近い将来、これも「おもてなし規格評価機構」に様変わりし、立派な天下り機構になるはずだ。多額のみかじめ料をふんだくられるサービス業界、官僚にはたてつくことはしないのだろう。この類の民間に寄生する天下り団体は、掃いて捨てるほどある。それに対して、疑問には感じるのかもしれないが、反対の声はあまり聞こえてこない。

政治では、東京裁判を否定し、戦後体制に復帰することを目指す「日本会議」がじわじわと浸透している。この組織の主要な支援団体は神道である。日本を第二次世界大戦であの惨禍に導き、近隣諸国に大きな犠牲を負わせた、戦前の国家主義がじわりじわりと我が国の政治を支配しつつある。あのような体制に戻ることはないとタカをくくっていると、気が付いたときには後戻りできぬことになるはずだ。これも国民は知ってか知らずか、あまり反対の声を挙げようとはしない。

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