チリ産の鮭 

スーパーで売られている、チリ産の鮭、いかにも安いと思っていた。あの安さの理由は、ここにある。

地理的条件により規定され、さらに我々の生命に直結する農漁業のような産業は、グローバル化に適さない。また、資本主義の利益追求の論理だけではだめだ。

原発のようなエネルギーにも同じことが言える。発電単価が「安い」というだけの理由で、原発を増産し続けてきた。実際に、社会的コストなどを含めると、原発による発電は安価ではない。まして、深刻事故を起こしたら、取り返しのつかないことになる。原子力村の利益追求の論理で突き進んだあとには、膨大な処理不可能な使用済み核燃料、放射性廃棄物が残る。また、深刻事故、廃炉への対処も長い年月と莫大なコストがかかる。

我々の命に直結するものごとは、資本主義の論理だけで片づけてもらっては困る。チリ産の鮭についての食品安全基準はどうなっているのだろうか。

あの安価な鮭が我が家の食卓に上ることが多かったが、今後はない。

コメント

参考にされた菊池木乃実氏の投稿に関する記事。「チリ産サーモンが危ない」の拡散問題。なぜ我々はガセネタを簡単に信じてしまうのか? http://citrus-net.jp/article/1863?utm_source=facebook&utm_medium=citrus&utm_campaign=1863

Re: タイトルなし

コメントをありがとうございます。

引用されたブログを読ませていただきましたが、商社マンというと、チリ産の鮭を扱っている、いわば立場上この問題に関して利益相反の当事者でもあるのではないでしょうか。客観的な指標に基づき、きちんとした議論が必要ではないかと思います。

私も、この記事をアップする前に、少し調べればよかったと思っています・・・後付けになりますが、ネットで調べてみると、チリのみならず世界各国の鮭の人工飼育にはいろいろと問題がありそうです。

抗生物質に関しては、こちらのペーパーがチリの鮭産業で莫大な抗生物質が消費されていることを指摘しています。抗生物質は、鮭のみならず、一般に飼育される食用の動物全般に大量に使われていることが問題にされています。論文にも記されている通り、抗生物質耐性菌の原因になるからです。チリの鮭産業での抗生物質消費量がきわめて多いことは問題です。

http://oceana.org/blog/chilean-salmon-industry-found-use-highest-amount-antibiotics-worldwide

Wikipediaでは、人工飼育鮭のみならず自然に育った鮭もかなり汚染されていることが指摘されています。人工飼育された鮭は、太っているためか、人体にとって有益な脂肪酸も多いが、汚染物質も多く含まれる。発がん性を考慮すると、汚染のひどいスコットランド産の鮭を食べるのは、年に3回程度、チリ産も年に6回程度までにしておいた方がよい、とコーネル大学の研究者が報告しています。

チリの人工飼育鮭「のみ」を俎上に載せるのは、確かに片手落ちだったかもしれませんが、現在、大量に流通しているチリ産の鮭に関して警鐘を鳴らすという意味では、この記事は意味があると思います。

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