原発テロが現実になる 

原発へのテロに対する対策について、国際シンポジウムが開かれたと、最近の東洋経済が報じている。

そのシンポジウムで、原子炉格納容器の設計にかって携わった、後藤政志氏が行った発言を引用する。

以下、引用~~~

東芝で原子炉格納容器の設計にたずさわった後藤政志氏は、「日本では航空機(落下)衝突などの事故リスクが10のマイナス7乗回/炉・年以下であれば、評価する必要がないとされている。実際にはすべての原発がそれ以下で設定されている。テロの場合にはそうした計算ができないので別途検討することとなっているが、実際にどうなっているかは明らかにされていない」と指摘した。

後藤氏は新規制基準の適合性審査をパスした関西電力・高浜原発1、2号機について、「格納容器の上部は鋼鉄製の容器が剝きだしになっており、航空機落下に対して脆弱だ」と指摘。

審査の中で関電は上部に鉄筋コンクリート造の遮へい(厚さ約30センチ)を設置することを決めたが、「航空機衝突に耐えられるものではない」と述べている。

また、後藤氏は東京電力・福島第一原発などの沸騰水型原子炉(BWR)について、「建屋は機密性はあるものの耐圧性能が非常に弱く、航空機の衝突によって簡単に壊れる。建屋最上部には使用済み燃料プールがあり、安全性が懸念される」と指摘している。

引用終わり~~~

要するに、飛行機衝突といったテロで想定される事態に、わが国の原発は脆弱である、または対策が公表されていない、ということだ。

テロ対策は、国家安全保障に関係するので、秘密にされることが多いというが、わが国の場合その秘匿性が特に強い・・・実際に、有効な対策がとられているのかどうか疑わしいが、それを確認する術がない。無理に情報を得ようとすると、特定秘密保護法に引っかかり、処罰される可能性がある。

飛行機衝突事故リスクが10のマイナス7乗回/炉・年以下である(統計的に可能性がゼロに近いという、原子力村の安全神話である)として、有効な手立てを打っていない可能性がきわめて高い。テロリストが原発を標的にする事態はすでに起きている。安全法制によって自衛隊が中東で対テロ戦闘行為に巻き込まれる、ないし率先して参加する可能性が高くなっている。在外邦人へのテロだけでなく、わが国がテロの標的になる可能性が高まる。テロリストからしたら、沿岸部に数多く並ぶわが国の原発は、攻撃効果の上げやすい目標となることだろう。30、40年以上前に建設されたわが国の原発は、そうしたテロに脆弱であり、これから対策を施すことは無理だ。

わが国の原発テロに関して、原発の脆弱性がある可能性が極めて高い、その情報が公開されていない、情報を得ることができない、という状況にある。それを国民はよく知っておく必要がある。

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