マスコミ攻撃の反知性主義 

マスコミが、最近、政治報道について自主規制している。政権与党に不都合なこと、そう思われそうなことを報道するのを自ら控える、さらには政権与党に都合のよいように報道する、ということだ。政府の意向を忖度して報道するようになっている。

それについて、池上彰氏が、リテラというサイトで語っている。こちら。自民党はマスコミのすべてのニュース報道を詳細に検討し、注文をつけるらしい。また、いわゆるネトウヨがマスコミに執拗に電話で抗議をし続ける。そのために、マスコミは彼らの意向に沿うように報道の自主規制をしている、ということだ。安倍政権になってから、自民党はネットでのサポーターを組織化している、という。

池上氏は、こうしたマスコミへの攻撃を反知性主義であると述べている。知性的な議論ではなく、情念、それも何か表に出せないような陰湿な情念の渦巻く世界だ。こうした政権与党、その一部の支持者によるマスコミへの反知性的な対応を見るにつけ、ドイツがナチスにより支配されていた時代を思い起こした。あの時代、ナチスが秘密警察、ゲシュタポといった権力組織のみを使って国民を支配していたのではない。むしろ、国民の大多数は、ナチスを支持し、反政権的な人々をナチスへひそかに知らせる、それによってナチスは権力を掌握し続けられたということだ(ロバート ジェラテリー著「ヒトラーを支持したドイツ国民」)。内通という陰湿なやり取り、知性的な議論とは程遠い、ナチスの世界は、現在の政権与党、その一部の支持者がマスコミに対して行っていることと通じるものがある。

今回の参議院選挙で改憲が発議されるようになる可能性がある。安倍首相は、緊急事態条項を憲法に盛り込むことを主張している。総理大臣が緊急事態と宣言すると、内閣は超法規的な決定を下し、国民の基本的人権の制限を課すことができるようになる。国民は、その決定に服従することが求められる。憲法を蔑ろにした安倍首相が、この条項による権力を握る、それはナチスが全権委任法により、ワイマール憲法を葬り去り、絶対権力を握った歴史を彷彿とさせる。安倍政権は、政権浮揚の手法、さらに絶対権力の掌握方法ともに、ナチスを真似ている。

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