参議院選挙の感想 

参議院選挙が終わった。選挙予報通りの結果である。詳細な結果の分析が出てくると思うので、それを待ちたい。

だが、現時点での感想を幾つか・・・

○まず投票率の低さ。日本の将来を文字通り決める選挙だったのに、過去4番目の低さだ。で、有権者の20%そこそこの得票の自民党が、日本の将来をほしいままに決めることになる。国民は、マスコミのポピュリズム選挙報道に飽き飽きしたのか、それとも自らの将来をまったく考えていないのか。将来の世代が、どのような状況になろうと関係ないと思っているのか。投票率の低さが、政治への無関心の裏返しであることを危惧する。テレビタレントをひょいと候補者に仕立て上げて、その知名度だけで議席を得るという自民党のやり方は、国民を愚弄しているということに気づかないのか。怒りを感じないのか。

○安倍政権は、改憲議席獲得がこの選挙での目的だとしていたので、それを実現したことになる。選挙期間中は、与党政治家は改憲・憲法については殆ど言及しなかった。大勝すれば、自分たちの思い通りになんでもできると考えての「作戦」だったのだろう。政治的に国民に誠実な態度だろうか。また、マスコミも、この「作戦」に加担していた。AKB何とかの総選挙よろしく、候補者、それに彼らへの応援に入るタレント性のある政治家の動向を面白おかしく伝えることだけに腐心していた。ポピュリズムの悪弊そのものだ。

○このようなポピュリズムを許す背景には、政権によるマスコミの支配と国民の政治的な未成熟さとがある。現在は、ネットという媒体があるので、ネットを用いて、政権の意図を明らかにしてゆくことが可能だ。来るべき改憲を問う国民投票に向けて、ネットを通じて、安倍政権の軍事大国化を目指す路線の危険性を訴え続けて行きたい。

○民進党は惨敗だった。民主党政権は、失敗だけでなく、人を大切にする政策を実現した側面はあったのだが、利権を持つ団体・組織の上手なコントロールができなかった、官僚にそっぽを向かれたという点で失墜したのだった。民主党のこの「失敗」が長く尾を引いている。人を大切にするという視点で、政策をもう一度練り直し、リベラル勢力を結集する起点になってもらいたいものだ。組合・総評頼みではもう伸びようがない。社民党、共産党、生活の党などとの政策の練り合わせを行い、共同できるところでは共同していってもらいたいものだ。・・・後で少し考えてみて、民主党は前回の選挙よりは議席数を伸ばしているわけで、この場合惨敗といったのは、改憲勢力に改憲議席数を超えさせてしまったことだけ。野党協力の一人区では善戦していた。いずれにせよ、リベラル勢力をまとめることが必要だ。

○沖縄では、政権与党の国会議員が一人もいなくなった。日米軍事同盟のもと、わが国のおかれた状況を先取りし、露見させているのが、沖縄だ。これは明日の本土の姿でもある。日米安保、日米地位協定が前提としている、いつでもどこでもいつまでも米軍は日本の国土を米軍基地として供与する、という原則が、本土にも適用される日が来る。日米安保でわが国の安全保障が確かなものになるというのは、幻想でしかない。日本の米軍基地が、米国の世界戦略の前線になっている。それが明らかになったとき、本土も政治的に沖縄のようになる。

これからの世代に、どのような日本を渡すのか、しっかり考えて、こんごとも考えを発信し、行動してゆきたい。

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