バグキーの良さ 

昨日、7メガでたまたまBarry VK2BJを見つけた。W0の局と交信中。彼が使っているのは、バグキーだ。先ごろ、FOCでバグキーの催しが開催され、そこでBarryも刺激を受けたらしい。MLでは、なかなか眼鏡にかなうバグキーが見つからないと言っていたので、バグキーデビューは、しばらく先かと思っていたのだ。しかし、彼は、外観が美的にあまりピンとこないと言っていた、BegaliのIntrepidを入手、この1週間で練習を積み、デビューを果たしたらしい。普段は、エレキーによる高速の美しいキーイングなので、どことなくあどけないバグキーのキーイングで彼の信号を聞くのは新鮮だった。

考えてみるに、CWによる通信は、いくらキーボードを用いても、通信効率は低い。要するに、低速の通信モードだ。しかし、だからこそ、リアルタイムで通信する際に、短い時間の間に何をメッセージとして送るか考え、それを間違えずに送ることが大切になる。おしゃべりのように、話題があっちに飛び、こっちに寄り道し、というわけにはいかない。この「頭を使う」ところが、CW通信の一つのだいご味だろう。その低速CWを生み出す究極の道具がバグキーだ。ハンドキーも良いが、長時間では疲れる。バグキーは、かってコマーシャル通信でも盛んに用いられた通り、長時間の通信にも向く。

バグキーは、使い手の個性が出る。同じモデルでも、微妙に違う。セッティングの変数が多く、さらに短点のウェイト、微妙な雑音(これも味わいの一つ)、長点の不揃いさ、短長点の微妙な間隔、すべてが送り手によって異なるのだ。この個性があるから、コールを聞く前に、その送り手が誰であるのか推測ができることが多い。この多様な個性のキーイングがバグキーの面白さ、魅力なのかもしれない。

上記の点を見方を変えてみると、エレキーやキーボード送信と比較して、符号に揺らぎがあることが、聞き手に心地よさをもたらす面がある。たしかに、機械送信のような整った符号を長時間連続して聞かされていると、疲れてくる。バグキーでは、その点、微妙な揺らぎからくる、ここちよさがある。音楽で、同じ速度のインテンポで最初から最後まで進むのと、適切なアゴーギクを伴いつつ表現するのとでは、後者が優れているのは間違いない。それと似たような関係なのだろう。我々の生命には、揺らぎがあるのと対応しているのかもしれない。

というわけで、バグキー熱が、FOCメンバーのなかで広まるのではないだろうか。最近、クラブに入ったDon WB6BEEや、Benny K5KVがバグキーのグルである。私といえば、バグキーの遅さに耐えかねて(あれ、書いていることが支離滅裂・・・)、エレキーに戻ってしまうこともないとは言えないのだが・・・。

Barryは、骨肉腫で治療を続けている奥様Margaretに良く効く化学療法剤が見つかり、だいぶ良くなったと言っていた。何か月か前に、彼女がその病気であることをうかがってから、その後の経過がどうなのか、気にかかっていた。彼と奥様は、希望を持ちつつ、治療を続けると以前から仰っていた。昨日は、Barryはとりわけ元気そうだった。本当に良いニュースだった。

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