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複雑怪奇な免許制度 

昨夜、久しぶりにお会いしたBill W6QR。今日、John 9V1VVと東京でお目にかかるというと、しばらくJohnに会っていないな、とのコメント。Johnは、お住まいのノイズがひどく、無線にあまりでなくなってしまったようだ、とお話しした。

Billによると、米国では、FCCが環境ノイズの調査に乗り出す、ということだ。調査をするということは、問題があり、それを解決しなければならない、という認識・政策意思の表れなのだろう。

我らが当局は、ITUの新スプリアス基準により、新たな規制を我々に課そうとしているが、環境ノイズの調査なぞ決してやりそうにない。特にアマチュア無線に関しては、PLLの問題でもわかる通り、業界のためには短波帯通信なぞどうにでもなれ、という認識のようだ。新たな規制を我々に課して、わずかな上納金をさらに収めさせようという魂胆にしか思えない。何度も書くが、ドイツ、米国等では新スプリアス基準によって新たな規制が導入されない。

大体において、アマチュア無線の免許制度の複雑さは一体何なのか?移動免許に固定免許、そしてリグごとに免許を下す?そして5年ごとの再免許?すべての手続きで、高額な(少なくとも若い方にとっては)手数料をとる。関連企業にもうけさせ、天下り先を確保するためとしか思えない。このような複雑怪奇かつアマチュア無線家のことを何も考えていない固定化した制度の国がほかにあるだろうか。

そして、それにほとんど問題意識を持たないように思える、声なきアマチュア無線家たち。最近、こちらの方が問題なのではないか、と思えてきた。私も、新たなスプリアス基準問題で、JARLに投書したが、当然何の反応もない。JARLは、一体どこを向いているのだろうか。制度の利用者たる我々が声をあげなければ、何も変わらない。それ以上に、一応アマチュア無線家の団体たるJARLが果たす役割は大きい。名誉会長職を置くかどうかなどというどうでもよい議論ばかりしていないで、行政当局に制度の簡素化、規制緩和(というか国際基準の規制に正常化すること)を強力に求めてゆくべきなのではないか。

以前から何度も記してきたが、こうした官業、場合によっては政官業が癒着して、行政を複雑にさせ、国民から上納金をせしめるシミッタレた制度は、あちこちにある。医療の世界でもさらにひどくなりそうな気配だ。こうした癒着がある限り、わが国は、行政の非効率、国家予算の不適切な分配等が横行し、国家として急速に劣化してゆくのではないか。

Johnとお会いして徹底討論か 苦笑。

コメント

ノイズ

都市部ではノイズの問題はさらに深刻です。近くを車も電車も走っていないのに、バンドが全部ノイズでカバーされ、結果として高性能な機械が(大したことないシグナルを聞くために)必要になる、ということになります。産業には貢献しているのかもしれませんが。。笑
アウトドアでの運用がノイズとアンテナの問題をいっぺんに解決する方法ですが、体力と他の分野のスキルも必要ですね。

Re: ノイズ

先ほどJohn、そのご家族と会ってきました。息子さんがアンテナを高くしてくれたおかげで、ノイズはだいぶ減ったと言っておりました。そんなことでノイズが減ればよいのですが、一般的に都市部ではそれほど単純ではなさそうですね。移動運用・・・それを趣味とする方にとっては良いのでしょうが、一般的な解決策とはならないでしょう。都市のノイズを何とかしようという、行政の方向性が、わが国の行政にはないのではないでしょうか。規制を加えることには熱心なのですが、アマチュア無線の利便性を考えようとしない。その方向性が問題だと思うのです。

ところで、CP6付属の「ラジアル」は本当の意味でのラジアルではありません。あれではだいぶ効率が落ちます。1/4波長のワイアーをできるだけ対称になるように二本以上張るのが良いと思います。が、7メガでは、結構な長さになりますが・・・。曲げても大丈夫です。ラジアルの遠位端は高周波的にかなりハイになるので、それだけはご注意を。家の金属製の構造があれば、それをラジアルに利用することも可能でしょう。すでにご存知のこととは思いつつ・・・。

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