Steve N8AHH 

今朝、14メガのCONDX予想はあまり芳しくないものだったが、北米が比較的安定して入感していた。やはり信号は強くない。CQを出すと、オハイオのSteve N8AHHがゆっくりとしたCWで呼んできてくれた。彼とは以前数回交信したことがある。

お天気の話から、彼は来年にもあたたかなところに移住したいという希望を語った。どこへの移住を考えているのか尋ねると、HCかCXだという。HCはSCの誤りで、CXはカリフォルニアの新しい短縮形かと一瞬思ったが、違う。各々エクアドル・ウルグアイであった。オハイオは冬があまりに寒くて、という話しだ。

彼はすでに76歳、1968年にハンガリーからアメリカに移住してきた。20歳前後の年月を、あのハンガリー動乱の混乱のなかで過ごしたのか・・・。言葉通り、激動の時代を生き抜いたのだろうなと想像した。ハンガリーについては昔世界史で勉強したはずだが、知識がごっそり抜けている。ハンガリー語は、ドイツ語と関係があるのか尋ねた(後から考えると、恥ずかしい質問・・・)。いや、フィンランド語、エストニア語と近縁だが、ドイツ語とは別系統だとのこと。そういえば、ハンガリー、フィンランドは、北アジアに先祖を持つ、ヨーロッパではユニークな国家だったっけと思い出した。フィンランド語、エストニア語は全然分からないけれどね、と彼は笑っていた。南米に移住することを考えると、スペイン語は話せるのか尋ねた。多少は話せるが、これから訓練するよ、とのお話し。76歳にして新たな言語、生活環境にチャレンジする精神が素晴らしい。

ハンガリーというと、音楽が盛んな国という印象があるが、というと、彼自身バイオリンを弾くらしい。もう歳なので、腕は落ちてしまったが、ということだった。息子さんも楽器をやっており、オーケストラに所属している様子。演奏家だけでなく、素晴らしい作曲家もいるよ、リストとか・・・と自慢気。

少しネットで調べると、ハンガリーはアジアとヨーロッパの接点であり、昔から様々な民族、政体、宗教が入り乱れた地域のようだ。現在のハンガリー国歌には、あのアッティラのことが歌われているようだ。ずっと時間は飛び、第二次世界大戦で枢軸国側に立ち、手痛い敗戦を経験、共産主義革命を経て民主化と、ソ連による抑圧、そして1989年の民主化につながる。ひところ、東ヨーロッパ諸国の中で経済的な優等生と言われたが、最近は経済的な退潮を経験し、今はナショナリスティックな政権になっていると聞いた。その後、どうなっているだろうか。ちょっと前まで、HA5APが同国におり、いろいろと話を聞けたが、彼はアメリカに移住してしまった・・・無線を通じて、民間レベルでの様々な情報を得たいものだ。

Steveには、来年南米に落ち着いたら、ぜひまた無線の免許を取って出てくるように促してお別れした。

コメント

Wの人達は中米のコスタリカなどに定年後本国の住居を処分して永住する人が結構多いと聞きます。理由は健康保険制度が整っていること、生活費が割安であること、やはり裕福な人でないとアメリカでの定年後は厳しい様です。無線をやっている人はその点一般より上なのかもしれません。

Re: タイトルなし

彼のこの計画を聞いて、年金、社会保障はどうなるのかという疑問が湧きました。Wの方で早期退職後パラグアイに移住したDoug ZP6CWが思い浮かびました。彼は、本国で心臓のバイパス手術を受け何年かおきに定期的に同じ施設でフォローされているようです。ほかにも、HS、DU、VK等にもいますね。定年退職後に移住して生活しているW・VEのハム。やはり社会保障のコストは、自前になるのでしょうね。生活費のコストが低いから、それでもやってゆけるのでしょうかね。

もう一つ、このSteveは、本当にコスモポリタンだなということ。理想に燃えてということではなく、その時その時に自分に必要な環境を、世界を視野に入れて手に入れるという積極性です。国家がなくなることはないとは思いますが、国家間の境界の敷居はますます低くなってゆくのでしょう。日本人はその点やや遅れているのかもしれません。

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