ネトウヨという社会病理現象 

先日の都知事選に、在特会の桜井某という人物が立候補していた。泡沫候補扱いされていたが、10万票ちょっと得票した。この在特会とは、ネトウヨの総本山のような団体だ。特別永住許可という在日韓国・朝鮮人の国籍に関わる規定を、「特権」だと喧伝し、在日の方々へヘイトスピーチや、排斥の行動まで行っている。

特別永住許可は、特権でも何でもない。在日の方々に我々日本人が本来負い目を感じなければならないことだ。このサイトにこれについてよく書いてある。自分には直接関係ないと思わず、ぜひ目を通してみて頂きたい。

ネトウヨという現象が、本来なぜ生まれたのだろうか。社会に何らかの歪が生じたときに、それへの反応として、社会的なマイノリティを排斥し、攻撃する、という事態が生じる。政治家がその反応を利用することもあるし、自律的な運動として生じる場合もあるだろう。最近の歴史では、ナチスによる社会的マイノリティ、ユダヤ人の虐殺が、その典型だろう。ネトウヨには、それと同じメカニズムがあるのではないか。深刻な社会病理だ。

ナチスの時代、ドイツ国民は、積極的にナチスを支持し、それに同化した。国民がナチスに同化する具体的な方法は、互いの密告である。密告という匿名性の隠微な行動と、匿名性の確保されたネットで論理ではなく、情念の発露として少数者の排斥運動を行うことと、共通するものがある。

同じ社会病理現象が、形を変えて、ヨーロッパでもアメリカでも起きている。ポピュリズム政治家と相まって、この社会病理現象が、とんでもない事態をもたらす可能性がある。特にネットに親和性の高い若い人々にネトウヨが多い印象がある。この問題は、常に念頭に置き、ネットだけから情報を得て、短絡的に行動する人々に警告を発してゆかなくてはならない。

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