なし崩し的に進められる原発再稼働 

以前にも記したが、原子炉壁は、内部で発生する中性子に被曝することにより、徐々に脆化する。要するに、金属壁が固く脆くなってゆく。

中性子脆化によって、ある温度以下になると、構造体が破壊される(脆性破壊)。原発は脆性破壊は起きない建前になっているが、実際はそれを予測し、モニタリングするシステムがある。予測よりも早く、脆化が進んでいるという論文がある。こちら。金属工学の専門家の見解であり、首肯できる。行政は、原子炉再稼働に都合のよい予測、データ解釈をする。原子炉規制委員会委員長が、なぜ 「相当苦労されるだろうと思いますけど、一応間に合う方向でやるんだと思います」というコメントを出すのか。彼らは、厳格に原子炉の安全を検査する立場なのではないのか。

原発の冷却システムが動作しなくなり、ECCSが作動、原子炉が急激に冷やされることになると、この脆性破壊が現実となる。稼働中の原子炉は、爆発的に破壊され、放射能汚染が広範囲に及ぶことになる。福島第一原発では、事故の際に曲がりなりにも稼働は停止していた。福島第一原発事故の最悪のシミュレーションでは、東京まで汚染が進み、避難を余儀なくされることになっていた・・・そうしたことが、今後の事故では起きる可能性がある。それは日本という国家が立ち行かなくなることを意味する。

原発利権集団は、なし崩し的に再稼働を進めている。

以下、引用~~~

美浜原発3号機審査に合格、上関原発は県が埋め立て免許延長許可

2016年08月04日 00時15分 TBS

 福井県にある関西電力の美浜原発3号機について、原子力規制委員会は3日、「審査書」の案を了承、事実上、新基準に合格したことになります。運転中の川内原発を含めると全国で8基目。また、原則40年の運転期間を延長して再稼働を目指す原発は、高浜原発に次いで、2例目となります。
 
 「了承してよろしいでしょうか」(原子力規制委員会 田中俊一委員長)

 原子力規制委員会は、関西電力・美浜原発3号機の安全対策が、新しい基準を満たしていると判断しました。

 「何で美浜の老朽炉を認可しようとするんですか!」

 審査に事実上合格したことになる美浜原発3号機。原発の運転期間は、福島第一原発の事故後、原則40年に制限されましたが、特例で最長20年の延長が認められています。原則40年を延長して再稼働を目指す原発は、関西電力・高浜原発1、2号機に続き2例目となります。美浜原発の再稼働には、今年11月までに残る通常の審査に加え、老朽化対策の審査に合格する必要があります。

 「相当苦労されるだろうと思いますけど、一応間に合う方向でやるんだと思います」(原子力規制委員会 田中俊一委員長)

 一方、中断していた新規原発計画に動きがありました。山口県は、中国電力が申請していた上関原発の建設に必要な海の埋め立て免許の延長を許可。あわせて、原発本体の着工時期の見通しがつくまでは、工事を再開しないことも求めました。埋め立て工事は、福島第一原発事故を受け中断され、県が延長を許可するか判断を先送りしていました。県は、「上関原発が国のエネルギー政策に位置づけられていて埋め立ての必要性がある」として延長を認める判断をしましたが、反対する住民らの激しい反発が予想されます。(03日23:29)

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