年金資金株式運用で巨額損失 

年金資金の株式運用で、巨額の赤字を出した、というニュース。

今年4月から6月の国内の株式相場は、全体としてみると、それほど大きな変動はない。こちら。その期間中に、三回ほど下降局面があった。世界のほかの市場でも同じような動きだろう。GPIFは、そこでこれだけ巨額の損失を出したのだろうか。国内債券はしっかり黒字を計上しているのに、博打のような株式市場で巨大損失を出した、というわけだ。

投資家として大きすぎるGPIFは、瞬時の対応が迫られる株式市場で俊敏な対応ができない、と言われている。で、ヘッジファンドのような小回りの利く投資家に良いように食い物にされる、という構図だ。

これで、昨年から合わせて10兆円の年金資金が失われた。これだけの資金を社会保障に回せれば、この先20、30年間の医療費削減を避けることができたのかもしれない。

GPIFは、すぐには、年金支給額の削減をしないとは言っているようだが、この調子で損失を積み重ねると、どうなるか予測がつかない。株式は、やはり一種のギャンブルだから。

現政権は、円安誘導と株価つり上げだけで、表面上の「好景気」を作り上げてきた。だが、このバブルもいつかは破裂することだろう。高株価で一時的な多幸感を味わう人々も、その時に現実に引き戻されるに違いない。


以下、引用~~~

GPIF運用損5兆2342億円 2期連続赤字
4~6月、「累計」は初赤字
2016/8/26 15:35

 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が26日に発表した2016年4~6月期の運用実績は、5兆2342億円の赤字となった。赤字は2期連続。英国によるEU(欧州連合)からの離脱決定などで加速した円高・株安が響いた。14年10月に資産構成に占める株式の比率を2倍に増やして以降の累積では1兆962億円のマイナスと、初めて赤字に転落した。

 6月末時点の運用資産は129兆7012億円で、4~6月期の運用利回りはマイナス3.88%だった。運用資産は15年6月末(141兆1209億円)や16年3月末(134兆7475億円)から減少した。

GPIFの資産構成
  2016年 6月末 3月末 15年 6月末
国内株式 21.06% 21.75% 23.39%
外国株式 21.31% 22.09% 22.32%
国内債券 39.16% 37.55% 37.95%
外国債券 12.95% 13.47% 13.08%

 収益(市場運用分)の重荷となったのは株式。国内株が2兆2574億円、外国株が2兆4107億円の赤字だった。円高が響いて外債の運用も苦戦し、1兆5193億円の赤字となった。国内債は9383億円の黒字を確保したが補いきれなかった。

 6月末の資産構成は国内株が21.06%、外国株は21.31%だった。国内債は39.16%、外債が12.95%、短期資産は5.51%だった。GPIFは当面、資産の基本ポートフォリオを維持する方針という。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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