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ハンドキーのキーイングについて 

その昔、私のelmerの一人だった、Ralph WB6BFRが、夜な夜な7メガで美しいキーイングを聞かせてくれたことがあった。既に別な場所でも記した。それは、バグキーの長点側だけを使ったキーイングだったと、今にして思う。

整っていて、かつ微妙な揺れの感じられるキーイング。縦振れのキーでも、同じようなキーイングを出せる場合があるが、バグキーの長点レバーのキーイングの方が大体において美しい。その美しさの一つのポイントは、短点が揃うことだ。

縦振れ・サイドスイーパー(横振れ)それにこのバグキーの長点レバーを用いたキーイング、どれをとっても、短点・長点それに両者の間の移行(短点から長点、その逆)という動作が必要となる。

これらの動作のなかで、キーイングの品位を左右するのは、短点の出来だろう。短点を打つ際には、特に縦振れでは、力みが入りやすく、すると美しく揃った短点にはなりにくいのだ。

その理由は何か。一つには、縦振れで短点を打つ時に、ノブを「強く」握ってしまうことが問題だ。これは力んだ結果に過ぎないのかもしれないが、握り締めると力みは絶対取れない。さらに、キーを打つ時に、腕と手の重みが、キーにかかる。重みがあるほど慣性が生じ、キーをコントロールすることが難しくなることも、水平系のキーに比べると短所になるのではないだろうか。これはキー固有の問題で、キーのうち易さに関係するのかもしれない。

横振れでは、親指と人差し指を交互に打鍵して短点を打ち出すが、各々が、力学的に異なる系であるので、速く揃った短点を送出することは難しい。

その点、バグキーの長点レバーを用いるキーイングでは、上記二つの問題は起こらない(または、小さい)。慣性の小さな系で、繰り返しの運動を起こすのは比較的容易い。問題は、速く送出することがし難いことか。

N響のバイオリニスト根津さんが、ご自身のウェブサイトに、歳をとると、楽器を如何に楽に持つかということがより大切になるということを書いていらっしゃった。打鍵操作というのは、楽器等と比べると比較的単純な動作だが、やはり力を抜くことがとても大切なことなのだろうと思う。縦振れの送信にもいろいろ流派があるようだが(笑)、要は如何に脱力するかということだろう。

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