fake news 池田信夫氏のブログを例に 

池田信夫氏というネットで発言を続けているジャーナリストがいる。彼のブログの最近のポストに、「原発が他の発電方法に比べて安価だ」という内容のものがある。こちら。そこで、原発のコストが高いと主張している学者の代表として、立命館大学教授の大島堅一氏の著作を挙げている。大島氏は、原発の過酷事故は、10年に一度起こると仮定して、原発のコストを計算している、だから高コストになる、と池田氏は説明している。大島氏の著作「原発のコスト エネルギー転換への視点」(岩波新書)112から114ページに、原発事故の頻度と原発コストとの関係について記されている。

電事連の原発コスト計算では、社会的コストが捨象されており、それを考えると、原発のコストは高いこと。さらに、原発過酷事故の頻度は、IAEAの10万炉年分の一という予測値よりも、福島第一原発事故が現に起きたことを考えると、日本の過酷事故発生頻度は約400炉年分の一となること。後者によって計算したコストは、1キロワット時当たり1.2円になり、高コストであり、事業として成り立たない。さらに、過酷事故が起きた時の、損害額が天文学的な額になり、保険の引き受け手はない。従って、事故コストを、キロワット時当たりの価格に換算することには無理がある、というのが、大島氏の考え方だ。

池田信夫氏の論旨は、事実に反する。彼は、博士号まで持っていると、そのブログに記しているが、事実に反することをこのように垂れ流すことで、自らの発言の信頼性が損なわれることをなんとも思わないのだろうか。

これは、先日アップしたfake newsの問題と共通である。ネット、とくにSNS・BBSに出てくる情報はこの手のものがあまりに多い。

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