日本財団の偽善 

フェースブックで、日本財団が「こどもサポートプロジェクト」なる活動のPRを行っていた。六人に一人の貧困小児に援助の手を、という趣旨だ。結構な数の人々が、そのサイトにアクセスし、真摯なコメントを残している。

だが、日本財団は、モーターボートレース(以下、レースと略す)の売り上げから活動資金を得ている団体だ。レースは、一種のギャンブルである。ギャンブルに依存する人々を必然的に生み出している。ギャンブルに依存する方は、中高年に多く、その多くは必然的に貧困に陥る。そうした素性の日本財団が、貧困小児に援助の手を差し伸べようというプログラムの活動を繰り広げるのは違和感がぬぐ得ない。

貧困小児の問題は、親が貧困であるために生じる。公営ギャンブルの問題はもとより、非正規雇用をどんどん増やし、平均賃金は削られてゆく政治の問題が根底にある。そこに切り込まないで、ギャンブルで得たあぶく銭を元手に、慈善活動もどきをやるのは、偽善だ。

日本財団会長笹川陽一が委員長となって、福島第一原発事故後福島県で毎年開催されている集まりがある。「放射線と健康についての福島国際専門家会議」だ。今年、5回目の会議で、被曝小児への甲状腺の定期健診を規模縮小することを福島県知事に提言した。チェルノブイリ事故の研究者をヨーロッパから招いていたが、まだ健診を継続すべきという趣旨の講演を行った彼らはその提言に加わらなかった。福島県は、同会議の提言を受けて、健診の規模を縮小するようだ。これから、被曝の影響が出てくる可能性が高いのに、とんでもないことだ。ノーベル賞受賞の益川氏等が、反対声明を出している(別ポストにアップする)。原子力村は、将来の賠償費用を削減しようと、被曝による健康被害をなるだけ小さく見せかけようと動いている。日本財団のこの会議も、その一部だ。

日本財団は、まるで社会の慈善活動、被爆者を援助する活動を行うと見せかけて、それとは真逆のことを裏で行っている。

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://nuttycellist.blog77.fc2.com/tb.php/4341-badc3982