年末に 

最近再開した散歩、夕闇迫る田舎道を歩いて、夕食のサラダを作り、ビールを一杯呑んだ。あと一日で、今年も終わり。その感想を思いつくままに。

一月に白内障の手術を受けたのが、私にとって、まず今年第一のイヴェントであった。白内障の外来手術とはいえ、患者になるのは初めてのこと。患者としていろいろ学んだ。最終的に、医師への信頼が一番大切なことだ。現状の医療制度では、なかなか医師と意思疎通するだけの時間が外来診療で得られないことを改めて知った。でも、眼科医の主治医にはよくして頂いた。家族にも感謝であった。

目が良く見えるようになり、目の前の譜面がしっかり読めることに感動。また、俄然チェロを熱心に弾くようになった。手術前は、フラットとシャープの区別がつかたかったのだ。1月に、いつものお二人にお相手頂き、都内某所でブラームスのピアノトリオ2番2楽章だけを演奏。バイオリニストのTさんが、妊娠なさり、それ以降、このトリオは休眠に入った。Tさんには8月に、かわいい女児が誕生。まるで孫のよう・・・。その後、都内のオケ二か所に顔を出し、昔懐かしいベト1とドボ8を、練習だけであったが演奏することができた。しかし、チェロを抱えて都内に出かける体力がもうないこと、オケでフルに活動するだけの能力が残っていないことを痛感、今後はオケには参加するのは控えることにした。好きな曲を練習することにした。

音楽を聴く者としての収穫は、今年は、マーラーの9番、それにバッハのミサ曲ロ短調。マラ9は、その終楽章に現れる、yiddesh調の旋律が忘れられない。寂寞感というか、この世のものと思えぬ音楽というか、こころをとらえて離さない。ワルターによるマーラーの伝記も併せて読み、彼が音楽に救いを求めて苦闘したことを改めて知った。バッハのミサ曲ロ短調、正直に言うと以前は抹香くさい音楽のように思っていたが・・・あの典礼文が、そうした固定観念をを与えたのだ・・・あの典礼文にも歴史があることを知ったこと、バッハが結果的に一つの集大成としてこの音楽を作曲したことに改めて感動する。クリストフ ウォルフ著、磯山唯訳「バッハ ロ短調ミサ曲」に教えれられること大だった。同じ著者、訳者による「モーツァルト 最後の四年」もとても興味深い著作だ。モーツァルトが、最後の四年にさらに飛翔を目指していたことを教えられた。モーツァルトの初期の弦楽四重奏曲にこころ癒される。

政治経済に関する本を幾つか読んだ。水野和夫氏の「株式会社の終焉」が印象に残る。現在の資本主義体制が、壁にぶつかっていることを、歴史的、かつ経済理論の上から説き起こしたスケールの大きな著作。矢部宏治著「日本はなぜ「戦争ができる国」になったのか」も、日本の戦後政治を総括した好著だった。沖縄で進行していることが、本当は日本全体を覆う事態であることを、我々は知る必要がある。孫崎享著「21世紀の戦争と平和」も、安保法制によって、わが国が戦争へと突き進む状況を端的に記し、それにどう対処すべきかを指し示す本である。国際関係論的な視野を深めてくれた。神谷美恵子のエッセーを読み直し、こころ洗われる思いになった。医学、とくに精神医学をこころざした時代を思い起こさせてくれた。

アマチュア無線では、夏に、いくつかお目にかかり旧交を深め、また新たにお目にかかった方々がいた。HL2DC Lee、昔通りに律儀な方だった。9V1VV John、飄々とした人柄は昔のまま、奥様、息子さんにもお目にかかれた。Bob W6CYXのお嬢さん、Teresaと孫娘のLaura、初対面だったが、いろいろなお話を伺えた。とても利発そうなお二人だった。ハムフェアでは、主にCWで親しくさせて頂いている方々と昼食を共にした。無線の上では・・・少しactivityが下がっているようだ。夕方7メガで電波を出すが、応答が極端に減っている。夜遅く、西海岸に開け、お馴染みが出てくることもあるが、やはり皆活発ではない。年末に海外の無線の友人たちに挨拶状を送るのだが、ただワッチしていることが多いという返信を何人からか頂いた。とくに会話を楽しむCWは、終焉の時期にきているのかもしれない。それでも、できる範囲でCQを出し続ける積りだ。

このブログ、つけ始めて丸10年経った。ひと昔である。昔の記述を読み返すと、今よりも元気があったと改めて思う。現在使用中の714Xをくみ上げる準備を、毎朝、寒いなか行っていたのだった。そして、大野病院事件。ネットの医療関係者のサイト、ブログが熱く燃えていた。もうこのブログもだいぶマンネリになりつつあるような気もする。同じタイトルで同じようなことを記したりしている。だが、もうすぐ、100万アクセスになる。このようなブログにも定期的に訪れて下さる方がいることに感謝である。まだ、もう少し続けて、世の中がどのようになってゆくのか見届け、感想を記し続けたい。皆さまが健康を守られ、良い新年を迎えられますように。

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