お世話になった方の退職 

我が家のエアコンが一台働かなくなった。いつも修理や、新規購入でお世話になっている、近所のKさんに電話をした。ところが、お店の電話が通じない。彼の携帯に電話すると、昨年仕事を辞めたとのこと。高度房室ブロックを生じ、ペースメーカーを装着したためらしい。早速、お見舞いがてら彼の家を訪ねた。何度か訪ねたことはあったが、久しぶりでなかなか見つけられず。あまり交通量の多くない田舎道に面して建っている。以前はあった看板が下ろされていた。庭には子供の遊具があった。何度か呼び鈴を押して、ようやく彼のお嬢様らしい方が出てこられた。Kさんは、奥様の実家に越してしまったらしい。お見舞いを手渡して、早々に失礼した。

今朝、彼が我が家を訪ねてきた。その見舞い返しなのか、現在作っている農作物を持ってきてくださった。もうすぐ70歳ということだが、血色も良くお元気そうだ。彼のご両親が、私の両親と親しくさせて頂いていたこともあり、私が開業して以来、仕事場の電気関係のことは彼にいつもお願いしてきた。いつも快く、素早い対応をして下さり、ありがたかった。あの元気そうなKさんが、仕事を辞めねばならぬほどの病気と聞き、どんな具合だろうかと心配だった。

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仕事を辞めた理由を伺うと、感電することによりペースメーカーが作動しなくなる危険があるから、電気関係の仕事は辞めるように医師に言われた由。仕事の負担ではなく、そのリスクだったのかと納得した。義理の母上が90歳以上で介護が必要なため、上記の通り、奥様の実家に移り住み、自家用に野菜を作っているようだ。on demandタイプのペースメーカーらしく、運動すると、心拍数は上がる由。以前と変わらぬ人懐っこい笑顔であった。

彼の母上は、私の母が認知症になっても、何度も訪ねてきてくださった。我が家の離れで、二人が談笑していたことを思い出す。ある時は、二人を車に乗せて、県北の温泉場に連れて行ったこともあった。私の伯母が、第二次世界大戦直後ここで結核のサナトリウムを運営していたころ、私の両親とKさんのご両親は、そこで知り合ったようだ。そして、それほど頻繁に行き来する関係ではなかったが、Kさんにはその仕事を通して、私自身、最初に述べた通り、いろいろとお世話になった。今、ともに仕事を終える人生の時期に入った。これからの退職の時期、住むところと食べるものがあれば、何とかなると言い合って笑ったことだった。

時間があっという間に過ぎゆくことを改めて感じる。

彼は、あと十年だけ生きられれば良いと笑顔で言いながら、車に乗り込んで帰って行った。

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