キーイングにおけるタイムラグの感覚 

一昨日、7メガの深夜、Jim W6YAに会った。彼のことは以前から何度もこのブログで記した。彼と昨年末交信した際に、最近はもっぱらDXと短い交信だけをしている、電信を叩く際に、脳の指令が手に伝わるのに時間がかかるような感じがあり、打ち間違いが多くなるからだ、と言っていた。それ以来、彼の信号を聞かなくなっていたので、ちょっと心配していた。だが、いつもの堂々たるキーイングで、彼が呼んできてくれて、正直ほっとした。

キーイング時の、あのタイムラグの感覚は、なんとなく分かるような気がする。おそらく、筋緊張のコントロールがうまくいかず、思った通りに電鍵を操作できない、といういら立ちなのだろう。電鍵操作のような微細な運動は、関与する筋の緊張を、きわめて短時間のうちにその強度を細かに変化させる必要がある。残念なことに、そのコントロールが、加齢とともに難しくなる、とくに若い時期に思うがままに電鍵を操作できたオペにとっては、その感が強くなるのだろう。

だが、以前にも記した通り、微細な手指の運動は、脳血管障害後のリハビリにも行われる運動であり、同じ微細な運動である電鍵操作はそうした脳の活性化にとって意味があるはずだ。若い時分に獲得した機能も、使っていないと劣化する。一定の間隔で、その機能を使い続けることによって、機能の保持と、もしかしたら機能を以前よりも改善することも期待できるのかもしれない。

Jimは、いまだにDXを楽しんでいる。15Z前後に7メガでロングパスが開ける、と言っていた。その時間帯によく出るようにしているらしい。彼のアンテナは、14メガのビームのブームに、頂部のエレメント水平部を並走させたループである。一応回転させることができるらしい。太平洋から1マイルほどの高台にある彼のアンテナ設備から送り出される信号は、きわめて強力だ。あの時間帯、7メガでロングパスを狙う西海岸のビッグガンがかって何局もいたのだが、もうほとんど聞けなくなってしまった。彼は、その生き残りの一人。ますます元気に楽しみ続けてほしいものだ。

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