最後の光芒 

陽が落ちる2,3時間前から、7メガは北米に開け始める。これまで何度も記してきたことだが、このバンド、パスが私の一番の好みだ。無線を始めて、海外からの信号を初めて聞いたのが、この時間帯の7メガだ。ラグチューに目覚めて、西海岸や、オーストラリアの局に相手をしていただいたのも、このバンドだ。これも繰り返しているが、最近は、この時間帯に7メガに出てくる西海岸のOM達がめっきり、というか絶滅近くまで減少している。本当に時折、Ellen W1YLや、限られたOM・YLが出てくるだけだ。

この愚痴を、無線関係者の多いSNSで記すと、北米のハムからのリスポンスは二種類。一つは、その時間帯には寝ちゃっているよ、という至極当然なもの。もう一つは、ラグチュワーは3.5メガに移っているというもの。

あの時間帯に西海岸のOMが聞こえなくなった本当の理由、それはハム人口の高齢化だろう。1960年代、1980年代、まだあの時間帯に7メガに出没していた、ラグチュワーの多くは、60から80歳台。そして、昔、プロの通信士だったという方も多かった。そうしたOMが夜な夜な出てきては、日本の若いCWオタクを相手にしてくれていたわけだ。W6JAL、W4BW、K5BGB、W6VIJ、K6NB、K6PA、K6RA、K7UQH等々・・・これ以外にも多くのコールが脳裏に浮かぶ。彼らの多くは、すでにサイレントキーになったか、activityを落としたかのいずれかだ。プロの通信士上がりの方の楽しみ方は、CWを用いての会話だけである。年齢とCW能力の豊かさから、遠い極東からCWで話しかける若者の相手をするだけの余裕を持っていたのだろう。彼らの大多数がバンドから姿を消したことは事実だ。

寝っちゃっているという方は、仕事をしているか、少なくともリタイアで悠々たる生活を送っていない方が多いのかもしれない。もう一つの理由、3.5メガに移ってしまったというのが少し気になる。ラグチュワーは、ワイアーアンテナでベアフット、場合によってはリニアを炊くという設備の方が多い。CONDXのためなのか、はたまたJAでラグチューを楽しむ方が皆無になってしまったためなのか、WのそうしたOM連中は、国内同士での交信を楽しむために、国内CONDXの安定している3.5メガに移ったということなのかもしれない。JAのラグチュワーが減ったことが直接の理由ではないにしても、国内同士の交信に軸足を移している、ということなのだろう。Wのラグチュー好きなOMがゆっくりと相手をしてくれることが、JAのラグチュワーが育つ大きな要因だったような気がするので、この現象、一種のモンロー主義(!)は、JAのラグチュー志向のCWマンにとっては憂慮すべきことではなかろうか。

14メガも、大同小異のような印象がある。はてさて、我々はCWで会話を楽しむ時代の最後の光芒が消えつつある時代を生きているということか。

コメント

残念ですがそのようです

2エレをあげて何とか西海岸のQRO局とラグチュー出来るかなというpoor condxに加えて相手してくれるW局の激減で、欧文ラグチュー実践の場がありません。残念なことです。

Re: 残念ですがそのようです

でも、お互いお見合いをしてしまっている・・・バンドをワッチしたけれど誰も出ていない、だったら、QRTするか、別なバンドに行こう、となっていることもあるのではないでしょうか。全体として、尻すぼみになりつつあるのは認めるとしても。先日交信してここにも記したW6YAが、相手がいなくなったから、あまり出る気も起きないといったことを言っていました。またアンテナを上げられたら、カムバックなさってください。

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