ハスラー モービルホイップ物語 

今朝、7メガでAkiさん JJ1TTG/6を見つけてお呼びした。彼は、休日には必ずといってよいほど、ゆっくりしたCWで7メガに出現する。いかんせん、信号強度はあまり強くない。彼は、コメットの2m程度のホイップを使っているようだ。伺ったところによると、ルーフサイドに設置されているのは利点だが、やはり中間ローディングとはいえ、電波輻射部分が30cm程度と短い。モービルアンテナとしては、効率はそれほど良くないのではないか、と思った(想像していた通りだ)。小さい設備で楽しむのが、彼流の行き方なので、それに対して差し出がましいかとは思ったが、80年代から90年代にかけて大いに私が利用したハスラーのモービルホイップを使っていただけないか、と質問した。かねてから考えていたことだった。「そのアンテナは昔のCQ誌に広告が載っていた、関心がある」とのお返事だったので、近々、このアンテナは九州に新たな住処を見出すことになる・・・実は、実際の使用には、ちょっと問題があることが判明したのだが、後で記そう。

このホイップにまつわる思い出のいくつか・・・既出の話題もあるが、乞ご容赦。

1980年代から90年代にかけて、今は亡き、Steve WA6IVNとほぼ毎晩のように交信していた。私が大学病院の当直のときも、当直室のわきに停めた車から、彼と交信した。リアバンパーにアンテナを設置した場合、車の進行方向にS一つから二つのゲインがあることを彼から教えてもらった。彼とは長話になることが結構あり、交信終了直後ローディングコイルに触れると、結構熱を持っていた。Steveの流れるような高速のCWがまだ耳に焼き付いている。この当直交信は、1980年代前半のことだったか。

私が大学病院に通勤する際に、このモービルホイップを用いて、7、14辺りによく出ていた。以前記した、同業のお二方と朝の通勤時にスケジュールを組んで、和文で交信したものだった。JA3ASU、JE8MFGのお二人。京都と、苫小牧。固定局からは楽勝なのだが、モービル同士だとスリル満点である。お二人ともにモービルだった。毎朝お会いするのがしきたりだった。春から夏にかけての数か月間だけの出来事だったが、いまでもはっきり覚えている。JA3ASUさんをその後ぱったり聞かなくなってしまった。一度学会で京都を訪ねたときに、おいしいしゃぶしゃぶを彼にごちそうになった。彼は、もう70歳台後半か・・・1980年代後半のことだったか・・・。

K5PKA John(後のWG3U、W1ITU)と20年以上振りに14メガでお会いしたのも、このアンテナを用いているときだった。まさかモービルで、東海岸まで届き、それなりのラグチューができるとは思っていなかった。CONDXが良かったのだろう。その後、定期的に・・・とはいっても、数年間の間隔が空くこともあったが、交信を積み重ねてきた。最近、W1ITUとして再会し、英文ブログ、こちら、に掲載した写真の二人のお子さんたちも立派に成人なさったことを伺った。彼に、モービルでお会いしたのは、1990年前後のことだ。

1980年代、埼玉のとある病院に非常勤で週一度でかけていた。仕事を終え、大学に戻る際に、高速道路上からN5VVとか、AH6JFとラグチューをした記憶がある。N5VV Kurtのことは、ここで以前記したが、CWの名手である。彼の送出するCWは、コリンズのリグであることも相まって、少し広めの単語間隔がとても心地よい。彼がペンシルバニアに引っ越してからは、聴く機会がなくなってしまった・・・小さな設備で今も出ておられるようだが、残念ながら聞こえない。AH6JF Shidoさんとは和文である。彼はCONTESTに熱心に出ておられ、コールもtwo by oneのものに替えられた記憶があるが、2000年前後からお聞きしていない・・・お元気なのだろうか。あまり速く走ると、アンテナ基部の接触不良が起きるのがご愛敬だったが、それでもこのように小さい設備ではるばる北米やハワイまで飛ぶのかと感心しきりであった。マニュアルトランスミッションの車で、膝の上にパドルを載せて、よくやったものだ・・・一言で言うと、狂っていた。

長男、それに旧友の今は亡き中島さんJH1HDXと三人で信州から、加賀市のJA9FNCさんのところまで車で移動したことがあった(これについても以前記した)。乗鞍から、確か、神岡を経由して北陸道に出て、一路加賀市へ、というコースだった。JA9FNCさんには、道中7メガでずっとお相手をしていただき、道案内をお願いした。その時にも、このホイップが活躍した。これもやはり1990年代前半だったろうか。

このホイップ、ちょっとくたびれているが、まだ現役として使える。重いのだが、しっかりした造りで、コイルも直径が大きくQは高い。問題は、リアバンパーか、リアの牽引フックに装着するタイプなので、最近の車ではまず装着できない。何らかの工事を車に対して行う必要がある。または、Akiさんのように仮の場所からの運用で、固定のアンテナとしても十分使える。コイルは、7、10、14、18、21と揃えている。実際に用いたのは、7、14、21のみ。

Akiさんは、中古のアンテナに拘わらず引き取ってくださる由、ありがたい限りだ。まだ若いAkiさんになんとか利用して頂ければ、この上ない幸いだ。私の無線人生の一幕を飾ってくれたハスラーモービルホイップは新たな歩みを始める。

これも最近始めた、終活の一つ。

ハスラーモービルホイップ近影。

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