籠池森友学園理事長の記者会見 

○自己弁護と愚痴ばかりの記者会見

籠池森友学園理事長が、小学校設立認可申請を取り下げた。彼の記者会見を少し聞いていたが、国の土地払い下げに関わる疑惑には全く言及せず、自分がマスコミに理不尽な攻撃を受けて、この事業が遂行できなかったという愚痴ばかりだ。政治家に働きかけをしていないと当初言っていたのに、鴻池議員へ働きかけていたことがすぐにばれた。通常案件としてはありない早さと条件で、行政に対応してもらえたことの説明は何もない。交付金、補助金を多く受けるために詐欺、または詐欺まがいの行為をしたのに、その釈明はない。自分は愛国心を持つ子供たちを育てるという使命を果たそうとしただけだ、という自己陶酔にも似た自己弁護の陳述を延々と続ける。

○幕引きは絶対不可

この問題をこれで幕引きしてはならない。特に、行政が、一部の民間業者にこのように特別の対応する背後には、「何か」が隠れているはずだ。国の財産、それに補助金という税金が、恣意的に一民間業者に適切な対価と根拠なしに与えられた問題は何も解決していない。それを、国会または検察が明らかにする必要がある。

○極右思想が国を汚染しているのではないか

万一、受託収賄などの犯罪行為が、なかったとすると、むしろその方が問題の根は深い。教育勅語を教育の現場に生かすべきだという、戦前の皇国史観の人間が、この社会を動かしていることを意味するからだ。時代錯誤の歴史観、教育観を持つ日本会議という極右の運動体が、自民党をはじめとする政治の背後におり、その思想が政治・行政・司法を動かしているということだ。行政は、内閣が官僚人事権を握るようになり、安倍首相の意向を忖度するようになっている。司法についても、もともとがそうだった。特定政治家の意向を、行政・司法が忖度して、その業務を行うようになるほど危険なことはない。

教育勅語の内容は、優れたものがあると、文科省の官僚が国会で答弁していた。教育勅語は、明治時代に天皇を神格化し、天皇制を中心に国をまとめるための宗教的な枠組みのなかで、儒教道徳を述べたものだ。天皇制の宗教性が、その後日本を狂信的に戦争に突き進め、国内外に多大な人的・物的被害をもたらした。儒教道徳訓だけを持ち出して、教育勅語が素晴らしいというのは、天皇を神格化し、天皇のために戦えという宗教性に目を閉ざす議論だ。教育勅語が優れていると、何事も問題にならぬかのように答える文科省官僚に、私は衝撃を受けた。教育勅語を教育の根本に据えるという、森友学園が、政官の「忖度」によって、行政手続きを簡素化され、むしろ経済的な利益と利権を手に入れたとなると、この国はすでに過去の亡霊によって汚染されている。

○籠池氏の国会喚問に反対するのは安倍首相とその周辺だけ

自民党だけが、籠池氏の国会喚問に反対している。民間人を国会に呼ぶのは慎重にしなければならないとか、違法性がないとか、自民党はその理由を述べている。だが、民間人を違法性の問題にならぬ前に、証人として国会に呼んだ例はたくさんある。自民党のなかにも、籠池氏を国会に呼ぶことに賛成する議員もいるらしい。反対しているのは、安倍首相、その周辺だけなのではないか。

○南スーダンからのPKO撤退発表を「ぶつけてくる」安倍首相

また、籠池氏の記者会見の最中に、南スーダンからの自衛隊PKOの撤退が、安倍首相から発表された。その意図、理由は置いておくとして、撤退は5月だと言うのに、籠池氏の記者会見と同時にその発表をするのは、籠池氏の記者会見、森友学園問題を霧の中に押し込むためなのではないだろうか。安倍首相は、この森友学園の問題を過去のものにどうしてもしたいと思っているのではないだろうか。こんなことは誰でもが考えることであり、それを敢えて実行する安倍首相は、この問題が明らかになると、自分にとってよほど具合が悪いことが出てくることを知っているのかもしれない。

○財政的に厳しい状況の森友学園に援助の手を差し出したのは誰か?

もう一つ、この小学校設立認可を大阪の私学審議会が検討している際に、森友学園の財務状況が良くないことが問題にされた。そのために、行政はあの土地の賃貸やら、分割支払いを提案したのだ。そんな森友学園が、校舎建設、廃棄物処理(の一部)等コストのかかることを行ったうえで、小学校設立認可申請を取り下げるとなると、億の単位の赤字になるはずだ。その経済的負担に関わらず、森友学園という法人は存続する。それを可能にする資金はどこから出てきたのだろうか。籠池氏は、法人理事長を娘に譲るらしいが、本人は同じような小学校を立ち上げる意思をしっかり述べていた。籠池氏に一旦退場してもらいたいどこかの勢力が、この小学校を開校させぬための資金をそっと準備していたのではないか。

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