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m3 BBS閉鎖を、毎日新聞が報じる 

先のエントリーでも言及した、医師用ネットモコミュニティ、m3、のBBSが、閉鎖されたことを、(かの)毎日新聞が報じている。私も以前から、ここに出入りして、ニュースや他の医師の考えを得ていた場所だった。ブログも一時閉鎖されていたようだったが、そちらは回復した様子。

この奈良の大淀病院事件は、昨年2月の福島県立大野病院事件についで、産科・救急医療を崩壊に追いやった事件だ。事件当初は、どのような事件なのか詳細が分からないので、コメントしようがないという雰囲気だったが、関係者からの情報がBBSで出されて、脳出血が、極めて重症であったこと、子癇との鑑別が難しかったこと、大淀病院で対処できるケースではなく、主治医の行うべきことは転送を図ることであったこと、転送を以来された医療機関は、最終的に受け入れた国立循環器病センター以外、満床などやむを得ぬ事情で受け入れられなかったことなどが、明らかになった。主治医は、深夜に呼び出され、処置を行う一方、転送先を求めて電話をかけ続けていたらしい。

こうした状況が、BBS上で分かると、このケースでは主治医は責められるべきではない、むしろ故意に主治医や転送依頼先を貶めようとした、「この」毎日新聞を初めとするマスコミ報道への批判が相次いだ。また、早々に主治医に責任を押し付けるような会見を行った、病院長にも批判の発言があった。毎日新聞の意図的な誤報への批判の声が一番強かった。

私の知る限り、多少尖鋭な表現や考えの発言が見られたが、患者や遺族への中傷に溢れていたことは「全く無い」。むしろ、何が起きたのか、何が問題なのかを追究しようとする発言が多かった。

このBBSでの医学的な議論は、カルテ内容が、それ以前にマスコミに流された後での出来事だ。これが、個人情報の漏洩にあたるとは考えられない。もし、個人情報の漏洩を問題にするなら、遺族が公表しなかったとされるカルテ内容を、何らかの方法で入手し、勝手に公表したマスコミだろう。

m3は、ネットコミュニティの主宰者として、自ら生命を絶ったも同然だ。

以下、(かの)毎日新聞から引用~~~

奈良・妊婦転送死亡:診療情報流出 中傷削除のため医師掲示板を閉鎖

 奈良県大淀町立大淀病院で分娩(ぶんべん)中に意識不明となり、搬送先探しが難航した末に死亡した高崎実香さん(当時32歳)=奈良県五條市=の診療情報がインターネット上に流出した問題で、流出元とみられる国内最大級の医師専用掲示板が閉鎖されたことが16日、分かった。中傷などの書き込みがあったためで、閉鎖期間は削除が終わるまでの今後2、3週間に及ぶ見通し。

 掲示板は、ソニーグループの「ソネット・エムスリー」(東京都港区)が運営する「m3.com Community」。登録医師は約14万6000人に上る。規約では中傷やプライバシーの侵害など不適切な書き込みを禁じているが、遺族や病院長らを不当に攻撃する書き込みがあった。書き込みは登録した医師しかできない。掲示板について遺族は「患者や遺族への中傷があふれている」と問題視していた。【中村敦茂】

コメント

 毎日新聞にしてみれば、にっくき医者コミュニティの破壊に成功し、鬼の首を取ったような気分でしょうね(笑
 自分たちの首も真綿で絞まり続けているんですけどね~(笑
 「患者や遺族への中傷があふれている」? 実物見ることのできない(医者じゃない)はずの人達が、どうやってBBS見たんでしょうか(笑
 カルテを見ていなかったはずのマスゴミが、さも医療ミスがあったかのように大々的に報じ。紙面には医師や医療者に対する誹謗中傷があふれていることについては、どのように釈明するんでしょうね(笑 >毎日新聞

 …私たちにできることは、ただ彼らをあざ笑って陰鬱な気分になるだけではなく、このようなマスゴミ(および権力者)の欺瞞を見抜く目と学を身につけるために努力することしかありますまい。
 これから数年~十数年の社会は、マスゴミと権力とプロ市民が結託した暗黒の時代になるでしょうが、そこを生き抜くために必要なのは、悪意ある言論にだまされないだけの視力と教養(つまり視野の広さ)だと思います。ノンポリを気取っている場合ではないと思いますね。
 ドロッポするかどうかは別にして、時間を作って「社会の解剖学」たる社会学の勉強などをしていくのがよいかもしれませんね。社会の病を治すには、まず社会の解剖学を知らねばなりませんが、私たち医師はそのような領域(いわゆる教養といわれるものですね)に対してあまりにも無知すぎるのです。
 まず自分たちが生き残らなければ、次に何もできません。
 自己犠牲は美しいですが、あとには何も残りません。
 生き残り、視力と知力さえあれば、たとえば國が消滅しても、我々は食っていくことができます。
 我々が生き残りさえすれば、手の届く範囲にいる何人かの患者さんを救いつづけることができます。
 それでいいんじゃないかな、って最近思うようになってきました。
 そして私も文句を言うだけではなく、まわりの聞く耳持ってそうなスタッフ達や患者さん達に、我が国の惨状についてディスカッションを持つようにしました。生き残って、私たちと共にこれからも仕事してくれる人達が一人でも増えることを願ってです。当院のがんばり屋さんたちが、船と一緒に沈んでいくのを見るのは耐えられないですから…。けっこうみんな真剣に考えてくれています。一方的に意見を押しつければ偏向だとして反発されかねませんので、あくまでディスカッションあるいは問題提起にとどめておりますが、いやあ、やってみるものですね。

賛成

私も同様に思います。

医療崩壊は既定のものとして、これを止めることはもはやできない、との立場にありますが、今できることをやり、生き残り、いつか必要とされる時代に、役割を果たせるように、と思っています。

今一番、大事にしようと思っているのが自分の「心」です。完全に荒んでしまわないようにしよう、と思っています。ともすれば絶望感に打ちひしがれ、変化の兆しすらない現状に暗鬱とせざるを得ないのですが、それでも完全に荒んでしまわないようにしよう、とも思っています。
きついですけどね…。

周囲の方と討論するのは、良いことですね。パラメディカルの方が理解してくれて、そのご家族にまで情報が行き渡れば、ネズミ算式に理解が広まります。患者さんにも切実な問題ですから、理解してくれそうな患者さん・そのご家族には、例のパンフを渡して、お話しています。

仰られる通り、出口の見えぬ暗闇にいるような状況は、精神的に辛いものがあります。昨日、過労死が、20、30歳代にも増えていると報道されていましたが、そのような方々も、上からの強制で馬車馬のように働かされてきたのだと思います。WEの標的になっている人々だと思います。非医療職のそうした方々と、協力して、この市場原理主義の政府・財界に相対してゆくべきなのではないでしょうか。

あるブログで読みましたが、大資本によるグローバリズムに対抗するには、市民レベルでの協同、さらに市民レベルのグローバルな運動が必要なのではないか、という考えがあるようです。少し風呂敷を広げすぎかもしれませんが、こうした深みにまで踏み込んで、市場原理主義と対峙しなければならないと思います。

夏の参議院選挙には、やりたい放題をしている連中に一泡吹かせてやりましょう。

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