アラン ドロン引退 

昨日、アラン ドロンが引退することにしたというニュースを耳にした。81歳だそうだ。別に彼のファンでも何でもないのだが、彼の名前を聞くと、映画「太陽がいっぱい」を思い出す。浪人時代に池袋の映画館で観たのだったか。最後のシーンが鮮烈な印象を残した。ニーノ ロータの主題曲が、甘さと苦さ、切なさをないまぜにしたような印象だった。



この曲は、中学1年か2年頃、自作のアンプ:スピーカーで聞いた。映画音楽のソノシートに収められていた一曲。アンプは6BM8という三極管・五極管の複合真空管を用いたもの。一応ステレオだが、もちろん、同管シングル。スピーカーは、ラワン材で作ったバスレフ・・今考えると、隙間だらけのボックスだった。スピーカーは当時のナショナルのコアキシャル 2wayスピーカー。小遣いの乏しい中学生にしては大分気合を入れたものだった。中学校の文化祭に出品し、校長先生にワルツを聞いていただいた。3,4m離れたところに座り、グランドの方をじっと見ながら、耳を傾けて下さった。

やがて、映画音楽だけでは物足らなくなり、これまたなけなしの所持金を叩いて、ベルリオーズの幻想交響曲のLPを手に入れた。小澤征爾がモントリオール響を振った演奏。1楽章の冒頭の夢見るような旋律が懐かしい。小澤もばりばりの若手で、瑞々しい演奏だったような気がする・・・といっても、当時はこれしか聞けなかった。レコードは高価なこともあり、あまり入手できず、その内、無線が音楽にとって代わったわけだ。だが、やがて大学に入学し、迷った挙句オケに入ることに決めた理由の一つは、中学時代に映画音楽からクラシックに首を突っ込んだことだったのではないだろうか。このサイトウキネンを振った小澤はだいぶ枯れてきているような・・・。



「太陽がいっぱい」と同時期にソノシートで聞いた、「さよならをもう一度」の主題曲が、ブラ3の3楽章の主題を借用したものであることは、オケに入ってから気が付いた。私は舞台に乗らなかったのだが、大学オケ最初の定期演奏会がブラ3だった。懐かしさが二重になって迫ってくる。この演奏はYoutubeでたまたま見つけたものだが、ゆったりとしたテンポで歌う演奏だ。当時の大学オケもこんな感じだったようがおぼろげな記憶・・・。



というわけで、アラン ドロンが引退と聞いて、また一つ時代が終わったと感じたことだ。

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