政府・行政の隠蔽体質 

公務員が公務で作成した文書を、私的文書としたり、保存しておくべき文書を「破棄」したり、公開した文書はすべて黒塗りにしたり、政府・行政はやりたい放題だ。

政府関係者・公務員が作成した文書はすべて保存し、要求があれば公開すべきだ。それが、政治・行政の透明性を確保するためのもっとも基本的な社会的な要請だろう。でなければ、政治や行政が私物化され、腐敗する。文書を残さないと、歴史的な検証が受けられない。

森友学園関連の行政文書を公にしない、または公になったら私文書だと言い張る現政権を見ていて、敗戦直後の政府・軍部を思い起こした。彼らは、残された公文書をすべて焼却・廃棄処分にした。戦争責任を逃れるための行動だった。こちら。

その同じメンタリティが、今回の森友学園疑惑でも発揮されている。さて、政府・行政が必死に隠ぺいしようとしていることは何なのか。これほど必死に隠ぺいするからには、彼らにとってよほど深刻な事実が隠されているに違いない。

この隠蔽する体質は、根本的に変えないと、政治・行政の私物化・腐敗によって国民主権の原則が踏みにじられることになる。隠蔽体質は、国民主権を否定することと等価だ。

以下、引用~~~

黒塗り・1年未満の廃棄…森友関連文書、政府対応に批判
岡戸佑樹2017年5月11日07時14分

文書を巡る政府の主張と識者らの指摘
 疑惑解明の手がかりになる記録は捨て、公開した文書も大半が黒塗り――。森友学園(大阪市)への国有地売却問題の発覚から3カ月。国会論戦では、政府の文書の取り扱いが問題視され続けている。政府職員が作った文書も「行政文書に該当しない」と閣議決定するなど、政府の対応が恣意(しい)的との指摘が野党や識者から出ている。

 8日にあった衆院予算委員会の集中審議で問題になったのは、国の情報開示のあり方だ。

 「全部のページ、真っ黒黒塗り」。民進党の福島伸享氏は「非開示」部分だらけの文書を掲げた。

 文書は、学園が国有地に新設予定だった小学校の設立趣意書。2013年に国に提出された。今回、福島氏の求めで財務省が開示したが、タイトルも内容もほとんどが隠されていた。

 福島氏は学園の籠池泰典前理事長らが開示に同意していると主張したが、財務省の佐川宣寿(のぶひさ)理財局長は「学校運営の手法に該当し、公にすると学校法人の利益を害する恐れがある」「学園は民事再生手続きが開始された。開示する場合、管財人への確認が必要」と突っぱねた。

 福島氏は、タイトルに安倍晋三首相の名を冠した校名が書かれている可能性に触れ、「それを出したくないから黒塗りじゃないですか」と政府の思惑で非開示とした疑念を口にした。

■保存は「1年未満」

 野党は2月の問題発覚直後から、文書の扱いが恣意的と指摘してきた。一連の取引に関する学園との面会記録の保存期間が「1年未満」としてすべて廃棄されたためだ。

 ログイン前の続き財務省の規則では、国有財産処分の決裁文書は保存期間が30年。でも面会記録は、規則に保存期間が明記されていないから1年未満――。これが財務省の言い分だ。学園側との面会記録は、昨年6月の売買契約成立で「事案終了」と判断し、廃棄したという。

 ただ、学園との契約は10年間の分割払い。会計検査院の戸田直行・第3局長は4月25日の国会で、「一般論で言うと、支払いが完了していないケースについては、事案自体が完全に終了したと認めることはなかなか難しい」と述べた。

 公文書制度に詳しい長野県短大の瀬畑源(せばたはじめ)助教は「面会記録が決裁文書よりも先に廃棄されれば、取引の公平性や経過などを十分に説明できない。短期間で廃棄できる財務省の規則は恣意的なルール。決裁文書と同じ保存期間にするよう規則を変えるべきだ」と話す。

■「私文書」対象外に

 安倍首相の妻、昭恵氏付の政府職員が15年11月に学園側に送ったファクスをめぐっては、公文書のあり方そのものが問われた。

 ファクスは、土地取引に関して職員が財務省に問い合わせた結果をまとめたもの。政府は4月4日、職員の行為を「職務ではない」とし、行政文書に該当しないと閣議決定した。

 NPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長は「首相夫人付職員という公的な立場の人が特定の省庁に問い合わせた結果が記されており、単なる個人的メモの枠を超えている」と疑問を呈し、こう指摘する。「私文書とされれば情報公開の対象にならず、説明責任を果たす義務がなくなる。行政文書なら、『保存期間を過ぎたのですべて廃棄した』とする従来の主張と食い違うことになる。私文書だという政府の判断は政治的に守りたいものありきで、極めてご都合主義だ」(岡戸佑樹)

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