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判事補研修 

司法研修を終え、判事補になって3年目にに、実務研修というプログラムが組まれているらしい。その一つに、医療コースがあり、病院研修が組まれているようだ。

医療事故が、民事裁判はおろか、刑事裁判で判断されることが多くなってきた現在、未来の判事に、医療現場の状況を理解してもらうことは大切なことだ。

私の出身校の同窓会誌に、その研修のことを後輩の教授が紹介していた。この病院研修は、2004年から行われるようになったようだ。医療コース自体、120名の判事補中50名前後が受講する、人気のコース。問題は、その内容だ。以前は3日間だったものが、今年はたったの2日間だったらしい。その内一日は、講義で、実務の研修はたった一日だけのようだ。これでは、小中学校の職場見学と同じだろう。

彼ら受講者は、CPC(clinico-pathological conference)の存在を知らなかったらしい。CPCとは、亡くなられた患者さんの臨床経過を、病理所見とつき合わせて、より深く理解し、場合によっては反省し、将来の診療に生かすという作業である。こうした作業を医師が行っていることに大いに驚いていたと、紹介文の筆者は記している。

法律の論理とは、別な論理・思考過程で行われる医療を、裁判で取り上げ、裁くのであれば、是非こうした研修を充実させていただきたいものだ。2,3日の研修では、ないよりはマシといった程度だ。できれば、医療問題を専門に扱う裁判官を養成するために、数ヶ月程度、産科・外科・救急医療の現場を中心に研修をしてほしいものだ。

コメント

勉強になりました

先生のお考えに激しく同感致します。

コメントをありがとうございました。

身近に、患者さんから訴えられた医師の知り合いがおりまして、訴えられた場合の精神的・物理的な負担の重さを多少知っています。そのケースは、原告が、自ら告訴を取り下げて終わりましたが・・・。(告訴される瑕疵は、医師側には全くないケースでした)。

脳外科など急性期医療の真っ只中では、大変な状況なのだろうと思います。司法の中だけの議論では、解決されず、大きな社会的な枠組みを作らないと、泥沼に陥るように思います。また、何かご意見等ありましたら、お教え下さい。

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